Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

サウンドシャキットを使い、ドアスピーカ、社外ツィータを完全4チャネル化に変更する

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


サウンドサイエンス社からサウンドシャキット対応スピーカ「S16F」が販売されました。
締まった低音と綺麗な中高音を聞きながら使っていますが、少し音量を上げると純正ツィータが音割れし、ノイズが多く出るようになります。
また、ツィータがピラー部というほぼ180度の位置から聞こえる事で、違和感も増加していたので、思い切って社外ツィータに変更し、置き場所をダッシュボード上にしたところ、音の定位が良くなり素晴らしいシステムになりました。

サウンドシャキットを使っているなら配線変更はとても簡単。 ツィータからの配線をシャキットのギボシに付け替えるだけで完了。
これで低音から高音まで、シッカリした定位で音楽を聴くことができます。



難易度 ★☆☆☆☆
作業時間 1時間
費用 ツィータ費用以外は只




フロントスピーカの完全4チャネル化とは

サウンドシャキットは車種別接続キット(ピンクの部分)にて、メインアンプとハーネスとを繋いでいます。
メインアンプの出力をサウンドシャキットで受け、減衰させた音をサウンドシャキットの音として増幅・出力し、ハーネスに伝えます。
ハーネスでは、前後スピーカに各々2チャネルづつ音が供給されます。

純正ツィータはメインスピーカのハーネスを使い、途中で分岐してメインスピーカとツィータに分かれていきます。
これを完全4チャネル化するには、ドア左右のメインスピーカだけ使い、純正ツィータは殺します。
その代わり、品質の良い社外ツィータを用意し、ここからペアケーブルを引きサウンドシャキットの接続キットの「後席スピーカライン」に直接繋ぎます。
したがい、無駄でしかなかった後席スピーカは使わないため、格段に音が良くなります。


サウンドシャキットの接続キットを確認しておきます。

左のように2種類のハーネスが用意されており、コネクタのメス側をラジオレシーバASSYのコネクタへ、オス側をスピーカハーネスコネクタに繋ぎます。

ギボシが付いたケーブルは、サウンドシャキット側の専用ハーネスと接続しますが、車種、アンプによりハーネス形状が異なるため、この車種毎の接続キットで対応しているのです。
これはエスティマ系の接続キットの配線説明書です。

この中で灰色の部分が車両側のスピーカハーネスに繋がる部分なので、この接続を新たに考えれば良い事が分かります。
緑の部分は運転席側のスピーカラインであり、車両側のシステムと大きく絡む部分ですから、車両側のシステムが分からない人は触らないようにしましょう。

補足ですが、記号の
  FR:フロント右
  FL:フロント左
  RR:リヤ右
  RL:リヤ左
のスピーカに繋ぐことを意味しています。
このDIYとは関係ないですが、
サウンドシャキットのアースは何処が良い?という質問を度々受けます。

私は何人もの方(エスハイ、エスティマ、アルファード、イプサム)にサウンドシャキットを取付けた経験から、ワイドマルチAVステーションのボディーのネジ(緑の矢印)が一番と話しています。

ただし、このネジは大変硬く締まっており、プラスネジが切ってあるからとプラスドライバーで回さず、必ずレンチを使って緩めます。
もし緩まないようなら、赤い矢印部分のネジに共締めしても結構です。(これらの場所で、ノイズ等に悩まされた経験はありません)




〜〜〜 さて、ここからがDIYです 〜〜〜

サウンドシャキット側のケーブル処理。

左の写真はシャキット「接続キット」中にある後席用スピーカラインです。
R・Lのプラス、マイナスとR・Rのプラス、マイナスと記されており、都合4本あります。
これに、R・Lの2本に左側のツィータを、R・Rの2本には右側のツィータを繋ぎます。
以上で配線完了!

この状態で必ず試聴し、各々のスピーカから確実に音が出ているか確認しましょう。
純正アンプのフェーダーを使い、フェーダーで前席にしたらドアスピーカ、後席にしたらツィータだけから聞こえるか確認します。
勿論、音質についても変化させて確認します。
運転席側のスピーカラインに既存ハーネスをそのまま使っているので、音声ガイドが入ると自動的に音楽をミュートするのは、これまでと変わりません。


 
ホームオーディオ用のツィータをダッシュボードに設置した例です。
音に定評あるホーン型ですが、ホームオーディオ用のため音質が良く価格が安い、というメリットは形状云々以上で、 これだけの音質を出すクルマ用のツィータなら、7〜8万円するそうです。
 




音を楽しむより、音楽を音楽として楽しむリスナーであり続けたいと考えています。

社外ツィータを使ったフロントスピーカの完全4チャネル化は「気休め」ではありません。
ツィータをオーナーである運転者の方向に向けることで、車内一番のリスナーポイントになります。
個々のスピーカが完全に独立したことで、リスニングポイントを運転席に置いた微調整が可能になり、各々の音量も調整できるのが4チャネル化です。

サウンドシャキットの入力を純正アンプから得ず、外部(MD)入力にすると、左図のように全ての機器がダイレクトに接続されます。
これは音質に対して効果大で、CD、MDチェンジャーやスピーカに良質の物を使うことで、素晴らしい音になります。
 


補 足
ツィータラインが独立した事で、左右のツィータ毎にアッテネータで音量調節が可能になります。
このメリットは純正アンプを使わずにシャキットにダイレクト入力したソースの高音調整に最も効果を発揮します。
また、アッテネータの調整量を左右で違える事で、音源の左右バランスとりも可能になります。

右はアッテネータをロアボックスに入れた例ですが、CDによって高音量が異なるので、その都度最良ポイントを設定して音楽を楽しんでいます。




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