Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

トヨタ純正ETC車載器を取付ける

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


ETC車載器を取付けているエスハイも増えてきましたが、ナビ対応の本格的な物を自分で取付けた方にはめったに会いません。

その原因の一つに、ETCの電波を受信するアンテナの取付け、調整が難しいというのがありますが、 ここで付けたETC車載器はアンテナ分離式の「スリーピース」型ですが、結構簡単に付いてしまいました。
まあ、素人DIYでは、ETCアンテナが正しくやり取りできるか不安はあるでしょうが、ETCユニットの動作理解やETC普及のためにも、DIYでいかがでしょうか?

しかし、取付けにはリスクが有る事は否定できませんので、この取り付けは皆さんの自己責任において実行してください。



難易度 ★★☆☆☆
作業時間 1時間
費用 2万円+α、セットアップ費用:3,000円



購入した「ETC車載器」
「自由空間」の友人が勤務するディーラで、ETCキャンペーンをしていました。
価格に引かれて3ピースタイプで新型の「N」を購入し、ケースから出した状態が右の写真です。

型番は:08686-00020で、フロントガラス貼り付けアンテナと電源ハーネスのセット。
なお、キャンペーンは既に終了し、次回は2003年2月頃だそうです。(某ディーラ談)
この商品、取付けはディーラで行うのが基本です。
しかし、これまでNAVI連動のスリーピース型ETC車載器をDIYで取付けた話を聞かなかったので、 ダメを承知で取り付けてみました。

この商品はディーラ取付けが基本なので、「取付説明書」は添付していません。
商品を購入し説明書が必要なら、ディーラで取付説明書のコピーを貰ってください。
なお、使用説明書は入っています。


ETC車載器 システム配線図 〜これで接続の全体像を掴もう〜
左図で各ユニットがどのように繋がっているかを確認します。

意外と簡単な配線ですが、箱の中にはETC車載器、ETCアンテナ以外に、多くのパーツが入っています。
特に電源ハーネス関係は同じような物が多く有り、悩んでしまいます。
これは車種による組み合わせ用なので、エスハイに使う物が分かればスッキリします。
ここではETCアンテナコードの配線手順を確認しておきます。

アンテナから出たケーブルは屋根の内張り(ルーフヘッドライニング)に押し込み、ピラーまで引いてきます、
次にピラーに添わせてダッシュボード内部に引き込み、ECU傍を通してセンターコンソール内部から本体に引きます。
次にETC車載器とワイドマルチAVステーションとの配線手順を確認しておきます。
NAVI対応といっても、メーカ純正NAVIに直接接続するのではありません。

エスハイのワイドマルチAV...とETC車載器のハーネスは直接繋がりません。
それは、お互いのネクタ形状が違うためで、ワイドマルチAV...は大型の12ピン、ETC側は小型の12ピン。
そのため、途中に変換ハーネスを入れて接続します。
右図が変換ハーネスの接続様子で、このハーネスでETC車載器への電源供給とNAVIとの通信を行います。

付属の変換ハーネスを介してワイドマルチAVステーションの外部オーディオ接続端子に繋ぎますが、 どうしてこれでNAVI対応になるのでしょうか? 何でオーディオ接続端子なんだ? と思いますよね。
ワイドマルチAVステーションのこの端子は、その内部のCPUと外部ユニットのCPUがお互いに通信できる場所で、通信手順が一致していればどんな物でも機能します。
私の場合、CDチャンジャ、MDチェンジャ、ETC車載器の3台が繋がっています。


ETCアンテナ 〜出来合いなので取り付けも簡単〜
超小型のETCアンテナ本体は既にケース内に収められており、両面テープを剥がせば直ぐに取付けられるようになっています。

このケースを見ると「以外にデカイな!」と思いますが、ETCアンテナは取付け場所、取付け角度が難しいので、間違い無く着けられる様、フロントガラスの角度に合わせたケースになっています。
アンテナはこの位置に取付けますが、予めガラス面の汚れをインテリアクリーナ等で落としておきます。
保護テープを外して一旦着けてしまうと、粘着材が強力なので動かなくなります。

以下の手順に従い、アンテナ設置と位置決めは慎重にやりましょう。




〜〜〜 ここからがDIY作業です 〜〜〜


ETCアンテナユニットの取付け

ETCアンテナコードを引き回す際、ETC車載器が付いたままだととても作業し難いです。
そこで、アンテナコードをETC車載器に止めているコネクタを外すのですが、普通の方法では外れません。

図のように、コネクタ両端の金属部分を一緒に押して、ロックを緩めて引き出してください。
無理に引っ張るとコネクタ部が壊れます。


初めに3枚の保護紙の端をめくっておき、取付け時に剥がしやすくしておきます。
  
カバーの突起部分及びカバーから出ているアンテナコード(5cm程度)を、ルーフヘッドアライニング内に入れます。
両面テープをゆっくり剥がし充分に加圧し圧着しますが、圧着した後は、斜めっても動かせないので注意してください。


ハーネス固定テープを、アンテナコードの要所に巻き付けます。

アンテナコードをルーフヘッドライニング内に押し込み、フロントピラーまで配線しますが、このとき、ルーフヘッドライニングを変形させないよう慎重に作業します。


ピラーガーニッシュを外します。

ピラーガーニッシュの手前、ダッシュボードとの僅かな溝に内張り剥がしを差込み、こじるようにしてピラーガーニッシュを浮かせてとります。
ピラーの内部にアンテナコードを通すため、ピラーカバー(ガーニッシュ)を外しますが、 その前に、助手席ドアがボディーに当たる部分にある「ゴムシール」を外します。
ここはゴム部分を手で引っ張るだけで簡単に外れ、ピラーカバー上部まで外しておきます。

その後、ピラーカバーを横に引き、上に持ち上げるとピラーから外れます。


ピラーの内部にアンテナコードを通します。
 

要所をハーネス固定テープで止めながら配線しますが、クリップやボルトの穴を塞がないこと、ドレインホースに添わせず配線すること などに注意します。


アンテナコードをグローブボックス奥に通します。
 

グローブボックスは蓋を開け、全体を上に持ち上げて下のクリップ(2ヶ所)から外し、上側左右のストッパーが邪魔しないよう「全体を捩って」外します。

アンテナコードを、先に開けたピラーガーニッシュ部分から内部に引き込み、車輌ハーネスなどに 沿って配線し、要所をハーネス固定テープで止めます。

注意として、
1.車輌ブラケットのエッジ付近に配線しない。
2.万一エッジ付近を通す場合は、ハーネス保護テープをエッジに貼り付けて保護する。
3.エアバック等への固定は避ける。
4.エアコンユニットのダンパー可動部に噛み込まない場所に配線する。


電源ハーネスの接続です。
下の写真で、上側の2本が変換用のハーネス(A)、(B)で、大型12ピンのメスがワイドマルチAVステーションのオーディオ端子に入ります。
下の長いハーネスがETC車載器に繋がるもので、(A)のハーネスとジョイントします。
外部にCDチェンジャなどが付いている場合は、もう1本のハーネス(B)を介してチェンジャなどと繋ぎます。
 
 
もしCDチェンジャなどが繋がっているなら、電源ハーネスはCDチェンジャ側で付けても問題はありません。

その方がワイドマルチAVステーションを外さなくても良いし、ハーネスでワイドマルチ...周辺がゴチャゴチャしなくなります。
(電源ハーネスはカーペットの下に通して断線防止や見栄え対策をしましょう)


ETC車載器を固定します。(手順書通りに設置する場合)
両面テープ付きのブラケットAを取り付け場所のカーブに従って曲げ、コンソール側面に貼り付けておきます。(貼付け後、時間を置いて作業しましょう)

ETC車載器にはブラケットBをネジ止めしておき、そのブラケットBをブラケットAのスリッドに差し込んで本体を固定します。
ブラケットBがブラケットAのカーブに合わない場合、ブラケットBを変形させて合わせます。
 
 
その後、アンテナコード、電源ハーネスの各々のコネクタを接続し、設置は完了です。
ここまで、私の場合で30分。 初めてでも1時間程度でしょう。

最終的にはアルミで取り付け板を作り、コンソール下の小物入れに設置しました。
ETC車載器の長さがあるため小物入れに収めるのは難しく、また、ケースなどは絶対に変形させない(カットなどしない)前提なので、難儀しました。
この場所は、ケースの奥にETC車載器を貼り付けると、ETCカードの挿入、取り出しができません。
手前側ではしっかり固定できない、などの問題があるため、アルミ板でコの字型の取り付け具を作り、背面から浮かした状態でETC車載器が付くようにしています。
なお、ETC関係の表示はナビ画面で確認でき、ガイド音声はドアスピーカから出るので、ケース内に収納しても問題はなく、防犯上も良いでしょう。


動作確認です。
エンジンキーを入れると同時に、ピ、ピピ、ピピ、ピピ、ピピ、ピピ とピピが5回鳴り、赤いLEDが点灯します。
次にワイドマルチAVステーションの「情報」ボタンを押し、2ページにある「ETC」が表示されていることを確認します。
「ETC」にタッチするとETC設定画面が表示され、未セットアップ と出ています。



外部にチェンジャ等が繋がっている場合、それらがETC接続前と同じように操作できるか確認します。


ETC車載器を使えるようにセットアップします。
これだけはDIYでできませんので、車検証を持ってディーラかカーショップに行きます。
自分の店で買った物でなくても気安く対応してくれるはずですが、運悪く「ダメ」と言われたら、応対の良い店に行きましょう。

ディーラで用意している「ETC車載器セットアップ申込書」に住所、氏名を記入し、捺印して渡せば、他の項目は店の方が車検証を元にして記入してくれます。

その店にセットアップカードがあれば即時にセットアップしてくれるし、無い場合でも数日後に完了します。
(下の写真は、ディーラでセットアップしている様子)
 
 

この手続きと同時にETCカードを申請しますが、カードが送られてくるまで1〜2週間掛かります。
(この間、ETCは使えません)

セットアップが完了すると、ETC画面には登録内容が表示されています。




トヨタさんのETCコマーシャル


自分で取り付けているのでディーラ保証はありませんが、
1年間のメーカ保証はありそうです。




GO TOP