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音質にしっかり感が出る! 【超安価 簡易型】前席ドアのデッドニング

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


超安価で簡易型のデッドニングがサウンドサイエンス社で紹介されているのを見て、エスハイでやってみようと思いました。

この手法は何処にでもある材料を使い、誰でも間違いなくでき、しかも安くて効果のあるものです。
本格的なデッドニングをする前に、ちょっと試してみたらいかがでしょう。



難易度 ★☆☆☆☆
作業時間 30分
費用 500円前後




「サウンドシャキット」を付けて音質が向上すると、もっと良い音にしたいと言う欲求が出てきます。
純正スピーカや純正アンプを変えてしまおうと思う前に、ドアのビビリやブーミーな低音を改善すれば、低価格でありながら格段の音質改善ができます。

ここでは「お金を掛けない」というポリシーで、
@最も安価で、A何処でも入手でき、B性能の高い材料
を使い、誰が行っても「かなりの効果が得られる」デッドニングをご案内します。

さて、ここで紹介するデッドニングはドアに付けられているスピーカの音でスピーカ周りの金属板と内張がビビルのを防止し、結果としてしっかりした低音を出そうと言うものです。
その対策として、内張りとスピーカがあるインナーパネルの隙間に、綿やウレタンを詰め込んで振動を防止するものです。

本格的なデッドニングはドアのサービスホールを塞いでスピーカボックス化するのに対し、この技法はスピーカ周りの防振対策で音を良くすると考えてください。



今回のデッドニング材料は弾力性のある「綿」を使います。
この綿をスピーカ周りに埋め込み、振動を防止するのですが、座布団や布団の要らないものから取り出してください。

私の場合は不要な綿が無かったことから、DIYセンターで見つけた「ウレタンチップ」を使いました。
これは椅子の張替え用として販売されているのでとても弾力があり、正に振動防止にピッタリです。

1枚500円前後で、両ドアで1枚あれば足りますが、今回は2枚用意し、また、ウレタンシートも1枚購入しました。





ここからがデッドニング工事内容です。


初めにドアの名称を覚えてください。

ドアはその内部に窓ガラスを収めるため、上部が開いた袋状になっています。
その外側(車外)を「アウターパネル」、 内側を「インナーパネル」と呼びます。

インナーパネルには装飾と衝撃吸収用の内張りがありますが、エスハイの場合、内張りは1つです。


内張りを外すための<手順1>

初めに、ドアロックノブをLOCK位置にし、フロントドアインサイドハンドルベゼルにあるプラグを開け、スクリュー(ネジ)を取りはずします。

次に、パワーウインドウレギユレータマスタスイツチの後部にあるプラグを開けスクリュー(ネジ)を取りはずします。
(各々、赤い矢印)


内張りを外すための<手順2>

フロントドアインサイドハンドルベゼルは、右の写真のように矢印の円が、○の出っ張りに止まって(上下とも)います。

左の写真のようにフロントドアインサイドハンドルベゼルの隙間にマイナスドライバーを差し込み、ドライバーを下(下に挿した場合は上)にこじると外れます。



内張りを外すための<手順3>

フロントドアロワーフレームブラケツトガーニツシユを手に持ち、手前に引いて取りはずします。

(ツィータのコンデンサ交換の記事を参照して外してください)


内張りを外すための<手順4>

フロントドアトリムボード(内張り)を外しますが、「内張り外し」を使ってクリップを緩めると楽に剥がせます。

緩んだフロントドアトリムボードの隙間から手を入れ、手前に引いて取りはずします。
(緑はクリップの位置です)


内張りを外すための<手順5>

パワーウインドウレギユレータマスタスイツチにハーネスがつながっているので、内張りを支えながら内張り側にあるコネクタを切り離します。
(ロック機構があるので、そこを押しながら引き抜きます)


内張りを外した結果です


内張りが外れると、作業の6割以上が完了したことになります。
これまで内張りを剥がしたことが無い人は多少手間かもしれませんが、面倒ではありません。


外した内張りのスピーカ周りを見てください。
吸音材が貼ってあるものの、隙間が多く凄くブカブカしてますね。
ここに綿やウレタンチップを埋め込むのです。




ウレタンチップを半分にし、それを内張り1枚分とします。

内張りのスピーカ部分は結構隙間が多く、このくらい厚いウレタンチップでも部分的に厚さ不足になります。
しかし、あまり厚手にすると、内張りがクリップでドア(インナーパネル)に止まらなくなるので注意します。

半分にしたウレタンチップを内張りのスピーカ部分に当て、大体の大きさをカットします。
次に、スピーカの穴になる部分の円の外周位置にハサミで切れ込みを入れ、手で円状に抜きます。

さらに余分な部分をカットして全体を整え、凹みにはカットしたウレタンチップを両面テープで貼り付けます。

初めからあった吸音材を戻したとき、少し山形になるくらいにすると振動防止が高くなります。



デッドニングした結果、サウンドシャキットを大音量で使っても、低音の割れ、内張りのビビリ、ボンついた感じが無くなりました。
また、低音から高音まで、伸びのあるスッキリした音質になった気がします。

こんな方法でも振動防止ができ、格段にいい音になります。
これは正に「お金を掛けないDIY」にピッタリの材料だと思います。

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