Innovation for Ecology ![]() |
トヨタの新型ノアにメーカーオプションで用意されている「ブラインドコーナカメラ」。 ノアのカタログによると、フロントグリルに着けた当該カメラは左右各々30度ほどの範囲が見え、狭い道から出る時のフロント左右の死角確認に適しています。 カメラを入手して2週間。 この間、取付場所やテスト運用を繰り返し行い、素人でも簡単・確実に着けられることを確認しました。 |
難易度 | ★★★☆☆ |
作業時間 | 3時間 |
費用 | 54,000円前後 |
入手したブラインドコーナーカメラ。 品番 ■ノア用:86790-28100-色番(白はA1) ■ボクシー用:86790-28110(色は黒のみ) 取り付け用の金具とハーネスが着いている。 ケーブルの先に4Pコネクタがあり、ボディー側のハーネスにワンタッチで取り付けるようになっています。 |
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カメラに付いてきた取付金具を外し(ネジ止め)、1.5ミリ厚のアルミ板をL型に加工して、黒色のラッカーで塗装します。 但し、 裏面は両面テープでバンパーに止めるので塗装しません。 アルミ板の「L部分」にネジ穴を2個開け、カメラ付属のネジで止めておきます。(赤い矢印) (私の場合、エンジングリル内にあるフレームにも止めるため、アルミ板を「コ型」にしました) |
右の図はコネクタ部分の配線の意味です。 実際にはコネクタ部分をカットし、線の色を見ながら延長ケーブルを『ハンダ付け』で接続します。 延長ケーブルの中で、映像線は「画像用のシールド線」を使い、外来ノイズの影響と伝送劣化を防ぎます。 この線はDIYセンターなどでビデオケーブルとして販売されています。 6Vの電源ケーブルはカーショップで売っている赤黒ペアのカーブルを使いますが、マイナスは画像のシールド線と共通使用せず独立させてください。 なお、電源電圧の6Vは未確認ですが、バックカメラが6Vなので同様として考えています。 |
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![]() ![]() 【写真:左】 本来は「赤○部分」にカメラを埋め込みたかったのですが、作業が素人向けでは無いので中止。 最終的に、バンパー内部の「プラスチックの黒い格子」部分に、取付金具を両面テープで止めました。 この作業の為にライセンスプレートを外し、カメラ取付作業を楽にします。 【写真:右】 カメラのケーブルは先にグリルに通しておき、L型の取付金具(赤い矢印)を強力な両面テープを使ってカメラを止めています。 テスト装着の段階で、カメラをグリルにピッタリ着けると「字光式ナンバーの枠」が映り込んでしまうのが分かっていました。 そのため、入らない程度前に出していますが、普通のライセンスプレートならグリルにピッタリ着けても映り込まないので、もっとカッコ良く決まると思います。 |
延長ケーブルをエンジンルームから室内に入れる場合、通常はエンジンルームと室内を仕切る壁にある「貫通口」を使いますが、 エスティマ・ハイブリッドの貫通口は「素人が手を出せる柔なもの」ではありません。 【写真:左】延長ケーブルをエンジンルームからタイヤハウス上のサービスホールを通してやると、タイヤハウス内部にケーブルが出てきます。 【写真:中】ケーブルをタイヤハウス内にあるプラスチック・カバー内側に押し込みながら、助手席のサイドシル下側まで通します。 【写真:右】タイヤハウス内部を通す場合、スプリングなどの可動部分を避け、また、走行中に緩まないようしっかり押し込んでおきます。 ![]() ![]() ![]() |
タイヤハウスから出てきた延長ケーブルを室内に取り込む。 【写真:左】助手席側の「スカッフプレート」を、上に持ち上げながら「かん合」を外す。 次にカウルサイドトリムボードのクリップを回して取り、クリップとツメの「かん合」を外します。 赤い○は延長ケーブルを結線するコネクタ、赤い↑は延長ケーブルを室内に引き込む「水抜き穴」です。 【写真:中】水抜き穴(赤い○部分)はゴム栓が刺さっているので、裏側から押してゴム栓を外す。 (赤い←は外したゴム栓) 【写真:右】水抜き穴から延長ケーブルを室内に取り込む。 ![]() ![]() ![]() |
新型ノアではスピードが落ちた場合、自動的にブラインドコーナカメラに切り替わる仕組みがありますが、エスハイにその機能が無い(仕様未確認)ため「何らかの操作」で切り替える必要があります。 私のエスハイは純正NAVI装着でバックカメラが着いています。 また、走行中でも必要に応じてバックカメラの映像が見られるように配線変更しています。 |
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この仕組みを使い、ブラインドコーナーカメラの映像をバックカメラの映像ラインと共有し、スイッチでカメラの切替えをします。 スイッチは @ バックカメラを「通常使用」「常時見る」切り替え A バックカメラとブラインドコーナーカメラの切替え の2個が必要ですが、操作は面倒ではありません。(下にスイッチの参考例を掲載しています) |
純正NAVI装着車でない場合はカメラECUが無いため上記の配線ができません。 この場合、カメラの電源は上記のコネクタから採り、画像はVTR端子に入力します。 |
![]() ![]() 助手席側のカウルサイドトリムボードの中にあるジョイントコネクタで、「HN1」にバックカメラやVTR関係の線があり、 上側の線がカメラECU等に繋がっています。 コネクタのロックを押さえて外し、上側のコネクタをコネクタ面から見たものを右に拡大します。 この中で、右側の4個のケーブルがバックカメラに関係するもので、ここを上記の配線概要を参考にして細工します。 赤ケーブルはカメラの画像電送用のプラス、黒ケーブルはカメラの6V(プラス)、白ケーブルは電源のマイナス、灰ケーブルは画像のマイナスです。 この中で6Vのプラスが「黒ケーブル」という点に十分注意して下さい。 |
![]() ![]() 【配線変更】 @赤の画像ケーブルをカットし、カメラ画像切替えリレーを挿入する。 Aリレーの切替え端子に、カットしたバックカメラ画像ライン(コネクタ側の赤線)、ブラインドコーナーカメラ画像ラインをハンダ付けし、コモン端子はカメラECUに行く赤線をハンダ付けする。 Bカメラ画像切替えリレーの電源は手元スイッチを経由してACCラインにつなぐ。 C黒の6Vケーブル、白のアースの各々から、分岐コネクタでブラインドコーナーカメラ用の電源を取り出し、カメラに接続する。 |
この配線変更は難しくはありませんが、上記の説明及び配線概要図が理解出来る事が前提です。 |
![]() ![]() カーショップで購入できるコンソールボックスを一部改造してスイッチパネルを付け、多くの機能を手元で制御できるようにしています。 これは一例ですが、操作しやすい場所にスイッチ類を付けておくと運転の支障になりません。 ![]() ![]() 左の写真は駐車場からほんの少しフロントを出し、左右の安全確認をブラインドコーナーカメラで行っているものです。 右の写真はこの記事のように配線変更し、バックカメラ・ライン経由でカメラECUにフロントコーナーカメラ画像を入力し、マルチワイドAVステーションで表示したもので、クルマの位置は左写真の場所です。 このシステムで道路左右の遠くまで確認できるので、狭い路地から歩道のある広い道に出る時の不安が解消され、安全運転にとても役立っています。 |