Innovation for Ecology ![]() |
ワイドマルチAVステーションのNAVI対応システムは、その多くの機能が走行中に使用することができません。 それは道交法の問題や安全面で難があるからです。 ここではそれらの問題を前提に、「助手席の人がナビ操作を行う」という限定付きで、変更を考えてみます。 ただし、この変更を行った場合、ハイブリッド情報に影響を与える可能性、 運転中に不注意になり事故につながる可能性があります。 したがい、この変更は皆さんの自己責任において実行してください。 |
難易度 | ★★☆☆☆ |
作業時間 | 30分 |
費用 | 200円程度 |
なぜ、走行中にナビシステムが操作できるの? 助手席下にNAVI本体がありますが、ここにはGPS情報とは別に「スピード信号」、「バック信号」が入っています。 この中でスピード信号は「現在クルマが走行中だよ」という事を示すもので、それによりNAVIはワイドマルチAVステーションのナビ機能の多くの操作をカットしてしまいます。 そこで、走行時にこの信号を入力させなければ、NAVIは「クルマは停止している」と思い込み、ナビ操作が可能になります。 この配線カットはNAVI本体の後ろにあるコネクタから該当線を探し出し、カットしても良いですが、バックカメラモニタの配線変更のついでにやってしまおうということで、ジョイントコネクタ部で行っています。 もしNAVI裏側で行いたい場合は、御自身で配線を探してください。 なお、この配線を長時間カットしているとナビ表示で自車位置がズレてしまいます。 そのため、助手席に近いところに配線カットをオン/オフするスイッチを付け、必要時のみスイッチを切ることにします。 本来は助手席に座っていないとスイッチが効かなくなるようにしたいのですが、それは次回に持ち越します。 |
スピードセンサーで得られたスピード信号(SPD)がNAVIに入力される。 すると、NAVIは多くの機能が操作できないように画面を設定し、ワイドマルチAVステーションに対して出力します。 しかし、途中でSPDの線をカットすれば、クルマは停止中と思って操作画面を出し続けます。 この操作を継続させないため、途中にスイッチを介して標準状態を保ちます。 |
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AC100Vコンセントがある「インストルメントパネルアンダカバーNO.1」を外します。 ブラスチックのスクリュー2個をはずし、クリップのかん合をはずし、インストルメントパネルアンダカバーNO.1を手前に引き出す。 AC100Vコンセントのコネクタを切り離し、インストルメントパネルアンダカバーNO.1を取りはずす。 |
(実際のコネクタは黒色) ![]() ![]() |
インストルメントパネルアンダカバーNO.1を外すと、向かって左側にハーネス群と幾つかのコネクタが確認できます。 写真で見える白い大型のコネクタの内側に、同じような「黒い」コネクタがあります。 これらのコネクタは下側でクリップ止めされているので、「クリップをすぼめて」外します。 赤い矢印の先にあるのが「J/C 11」と呼ばれるコネクタで、これが配線変更の対象です。 |
![]() ![]() J/C 11 というコネクタはジョイントコネクタで、H59とG33のコネクタをジョイントしている特殊な物です。 (これらのコネクタは上6ピン、下6ピンで上下合計12ピンです) H59とG33は「メス型」、ジョイントコネクタが「オス型」になっており、信号はH59からG33へ流れます。 配線変更する線はカラーコード 「V−W」と呼ばれ、紫地に白線 が入っているもので、コネクタを上から見て一番左側の線が対象です。 この線はコネクタ上側に2本あるので、図を十二分に理解した上でカットして下さい。 |
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G33側のコネクタをコネクタ面から見たもの。 赤くマークしたところが配線カットするケーブルで、紫地に白の細い線が入っている。 同じ線が2本並んでいるので、絶対に間違わないこと! (間違えるとNAVI精度に大きく影響します) |
スイッチまでの配線を取り出す ![]() |
J/C 11 のG33側の該当線をカットし、各々リード線をハンダ付けします。 この配線は初めの図解を十分理解した上で行い、しっかりハンダ付け(またはギボシ接続)します。 配線を間違えると、最悪の場合電子機器関係を破損します! ハンダ付け部分には熱収縮チューブを巻き、ライターなどで収縮して絶縁します。 リード線は、助手席近くのスイッチに接続します。 |
バックカメラの配線変更をしないので、もっと簡単にNAVI操作をしたい方はNAVI本体に刺さっているコネクタで配線変更します。 1.助手席を一番前に引く 2.NAVI本体が見えるので、本体裏側から見て一番右に刺さっているコネクタを調べる 3.紫地に白の細い線が入っているケーブルを探す(1本だけある) 4.目的のケーブルをカットしてスイッチまでの線をギボシ接続する |
この操作は助手席の人であっても、ナビ画面を見る為に前かがみになったりして安全ではありません。 したがい「運転者が運転中に操作するものではない」ことを肝に命じてください。 スイッチを開放したまま走行を続けると、自車位置が大きくズレますから必ず短時間で戻してください。 |