Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

走行中でもバックカメラをモニタできる配線変更

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


ワイドマルチAVステーションのNAVI対応システムにはバックカメラが付属しています。
このカメラはシフトレバーをバックにしたとき、後方の映像がワイドマルチAVステーション映し出されます。
この映像を走行中にも任意でモニタできるようにする手法です。

ただし、この変更を行った場合、ハイブリッド情報に影響を与える可能性、 運転中に不注意になり事故につながる可能性があります。
したがい、この変更は皆さんの自己責任において実行してください。



難易度 ★★★☆☆
作業時間 60分
費用 300円程度




なぜ、走行中にバックカメラの映像をモニタできるの?

ガソリンエスティマでは、ワイドマルチAVステーションに入力されるリバース(REV)信号に『疑似信号』を入力すると、バックカメラの映像がモニタできるようです。
つまり、ワイドマルチAVステーションに対して、「今バックしているぞ」と信号を与え続ければ、バック画像を常時モニタできるのです。
しかし、エスハイはそんなに簡単ではありません。

エスハイにはバックカメラを制御する特殊な「バックガイドモニターECU」があり、バックカメラの映像はここで作成され、ワイドマルチAVステーションはその画像を単純に表示しているだけだからです。
ここを何とかしなければいけません。
ところが「バックガイドモニターECU」はインパネの奥深いところに有り、簡単には触れないのです。

そこで配線を辿りテストすること1週間、ついに配線変更するのに最も簡単な場所を見つけました。


配線変更の概念を把握する

シフトポジションセンサーで得られたバック信号(10〜14V)がカメラECUに入力される。
すると、カメラECUからカメラ映像がワイドマルチAVステーションに対して出力されます。

この原理を利用し、このカメラECUに入力されるバック信号に対して、外部から13Vを加えると、カメラECUはクルマがバックしていると思ってカメラ映像をワイドマルチAVステーションに出力します。
   
しかし単純に13VをREV信号に混ぜてしまうと、電気的な逆流現象が発生し、無用なトラブルの元になる。
そこで、「ダイオード」2個で一方通行回路を作ります。(上図の黄色い部分)
この回路に流れる電流は少ないので、ダイオードは1A程度の整流用を使います。

ダイオードは一方しか電気を流さないので、その先が合流していても、結果的に「本来のバック信号」と「偽りのバック信号」はダイオードで交通整理されて逆流しません。

もしダイオードが入手できない場合は「本来のバック信号」と「偽りのバック信号」をスイッチで切り替えることになります。


最も簡単に配線変更する場所はここだ!

AC100Vコンセントがある「インストルメントパネルアンダカバーNO.1」を外します。

ブラスチックのスクリュー2個をはずし、クリップのかん合をはずし、インストルメントパネルアンダカバーNO.1を手前に引き出す。

AC100Vコンセントのコネクタを切り離し、インストルメントパネルアンダカバーNO.1を取りはずす。


配線変更する場所のハーネス図解 と 実際の写真
(実際のコネクタは黒色)

インストルメントパネルアンダカバーNO.1を外すと、向かって左側にハーネス群と幾つかのコネクタが確認できます。

写真で見える白い大型のコネクタの内側に、同じような「黒い」コネクタがあります。
これらのコネクタは下側でクリップ止めされているので、「クリップをすぼめて」外します。

赤い矢印の先にあるのが「J/C 11」と呼ばれるコネクタで、これが配線変更の対象です。


該当コネクタと配線変更する線


J/C 11 というコネクタはジョイントコネクタで、H59とG33のコネクタをジョイントしている特殊な物です。 (これらのコネクタは上6ピン、下6ピンで上下合計12ピンです)

H59とG33は「メス型」、ジョイントコネクタが「オス型」になっており、信号はH59からG33へ流れます。

配線変更する線はカラーコード 「L-O」と呼ばれ、青地に橙線 が入っているもので、コネクタを上から見て右側の線が対象です。
この線はコネクタ上側に2本あるので、図を十二分に理解した上でカットして下さい。

該当コネクタ図解

G33側のコネクタをコネクタ面から見たもの。

赤くマークしたところが配線カットするケーブルで、青地に橙の細い線が入っている。
同じ線が2本並んでいるので、絶対に間違わないこと!
(間違えるとNAVI精度に大きく影響します)


配線をカットしダイオードを挿入する


J/C 11 のG33側の該当線をカットし、ダイオードをハンダ付けします。
この配線は初めの図解を十分理解した上で行い、ダイオードの極性に注意してください。
極性を間違えると、最悪の場合電子機器関係を破損します!


ダイオードには熱収縮チューブを巻き、ライターなどで収縮して絶縁します。

ダイオードの一方は、手元のスイッチを介してACC(13V)ラインに接続し、ACCのオン/オフができるようにします。




実際に使ってみて
ACCラインのスイッチをオフにしておくと、バックカメラはこれまでと同じ動作をします。
ACCラインのスイッチをオンにすると、スイッチをオフにするまでバックカメラの映像がモニタできます。
(下の写真で、シフトレバーが D:ドライブ になっているのが分かりますか?)
実際に使った場合の注意点
 
スイッチをオンし、バックカメラをモニタしている時、必要に応じてワイドマルチAVステーションの操作を行うとバックカメラの映像は止まり操作画面になります。

操作が完了し、再度バックカメラの映像をモニタしたい場合は、ACCスイッチを一度オフにしもう一度オンすると、引き続きバックカメラの映像がモニタできます。

ガイドラインはワイドマルチAVステーションの設定で消せますが、50cm後を示す赤いガイドラインだけは消せません。


マイナーチェンジ後は、該当する配線が大きく変わっています。
HN:犬さんから下記のようなレポートをいただきましたので掲載します。

MC後のハイブリでバックモニターのいつでも見える可するには、純正ナビ(MIM)をはずして
その奥にある水色の3つのコネクターのうち、いちばん左のコネクターの6番線が青地に橙色線だと
いうことで、それを切断してダイオードボックスをはめ込んだら簡単に成功しました。
ACCは、シガーライターの中心線から+をとりました。

  




この配線変更で問題が生じた場合、即座に元に戻してください。
また、現象を私宛て報告いただければ幸いです。


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