Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

純正オーディオシステムが蘇る、「サウンドシャキット」の取り付け

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


純正オーディオシステムの音は
「低音が出ない」「高音に伸びが無い」「ボーカルが、楽器が見えない」 と言われ、スピーカやアンプを替えたくなります。
ここで使用したサウンドシャキットは、純正アンプと純正スピーカの間にケーブルで接続し、 純正システムだけで高級な音造りをする物です。

私が使った経験から、このシステムを使えば純正アンプと純正スピーカで十分に良い音が得られ、 ウーハーやツイータ、アンプの交換は不要だと思います。



難易度 ★★☆☆☆
作業時間 60分
費用 55,000円前後




なぜ、純正オーディオシステムで音が良くなるの?

サウンドシャキットに内蔵される「Speaten Filter」は、 与えられたスピーカが持つ能力を最大限引き出し、自由自在な良質の音を作りだします。
特に、カーステレオでは難しいとされる[音作り]ですが、Speaten Filterは極めて簡単に仕上げます... (サウンドシャキットの説明書より)

これには難しい理論があり、素人の私では??なので、
詳細はサウンドサイエンス株式会社のHPをご覧ください。





購入したサウンドシャキット。

本体は最上位機種である
「CS1000-PA504-G」
(スピーカ4チャネル駆動用)

スティマハイブリッド用接続ケーブルに
「SS-T106JK」(専用配線キット)

エスティマハイブリッドには、最も相性の良い
「CS1000-PA504-G」をお勧めします。
購入前、多くの雑誌やホームページを見たのですが、どれも一番知りたい「取り付け説明」が曖昧で、 本当に自分のクルマに着けられるのだろうか?、その音は? と疑問を持っていました。
今回はエスティマ・ハイブリット用と車種限定でもあり、できるだけ詳細に取り付け方を説明します。


サウンドシャキットの接続概念。

サウンドシャキットは純正アンプ(ワイドマルチAVステーション)とスピーカとの間に「専用配線キット」で割り込ませて接続します。

そのケーブルは、
@純正アンプから出た音をサウンドシャキットに入れ、
  内部で音の整形・増幅をする。
A整形・増幅した音をスピーカに送る。
働きをするようです。

そのため、純正アンプに合った専用配線キットが用意されていて、このケーブルは先代エスティマ、新型エスティマでも使えるようです。

車種別配線キットはここです
   


ワイドマルチAVステーションの該当コネクタです。

ファンの下にある2つのコネクタがハーネス経由でスピーカにつながっていました。

右の写真のように「専用配線キット」の片方をハーネスから来ているコネクタに接続し、 もう一方をワイドマルチAVステーションの該当コネクタに接続します。

コネクタはオス・メスがあり、またピン数が違うので間違うことがありません。


専用配線キットとサウンドシャキット側の専用線を、ギボシ接続します。


お互いの線には下記:左側のようなグループがあり、グループを間違うとアンプやサウンドシャキットを壊す場合があります。
@From AMP(4本 × 2)

ATo SPEAKER(4本 × 2)

BBACKUP(1本)

CACC/CONTROL(1本)

Dアース(1本)
アースを除き、これら全てを「同じグループ内の同じ色同士」でお互いに接続します。

但し、ACC/CONTROLは下記のようにします。
専用配線キット側は「赤」、サウンドシャキット側は「青」を接続します。(写真:上記の右側参照)

配線ミスが無いか、しっかり刺さっているか確認し、綺麗にテーピングします。
また、ケーブルが邪魔にならないように隅を通して、ズレないようテープで固定します。




この状態でテストします。

メーカのテスト仕様はここでご覧ください。

ワイドマルチAVステーションを仮止めし、サウンドシャキットも椅子などの操作し易い場所に置きます。

ケーブルをサウンドシャキットのコネクタに挿し込み、コントローラの線を同様に挿し込みます。

エンジン・キーをACCに回し、コントローラのLEDが赤く点けば、配線はほぼOKです。


試聴準備(コントローラ設定)

@ワイドマルチAVステーションのボリュームを60〜70%の位置にセットする。

Aバランスコントローラをセンター位置にする。

Bシャキットネスを▲マークに合わせる。

Cマスタボリュームは適宜な位置にする。

コントローラの詳細設定はここでどうぞ



ケーブルをセンターコンソールから出す為の細工です。

エアコンの制御パネルの上部にある左右のネジを外し、制御パネルを手前に引き出すと空間ができるので、 配線を通しておきます。
配線が通ったら、制御パネルを仮止めします。
ケーブルは見栄えの良い場所を選んで引き出し、カーペットで隠します。
(写真には他の機材の配線が含まれています)



サウンドシャキット本体の設置

暫くの間は仮運用なので、自作のコンソール横に置きました。
低音や高音が豊かに出るので、本体のロータリースイッチ(写真の黄色の丸スイッチで15段階変化可能)で、好みの音になるよう選択します。

ロータリースイッチの設定内容はここでどうぞ

スイッチ位置が決まれば、同乗者にも見える「見栄えの良い場所」に引っ越すつもりだが、 次にドアの補強をする「デッドニング」が控えているので、それが終わるまで、 引っ越しは暫くお預けです。

なお、通常の音量で聞くならデッドニングは不要です。
しかし、デッドニングでドアから入り込むロードノイズが減り、 車内が「より静かになる」という効果も得られます。
けして通行人に『音』を聞かせる為に行うのではありません。

(エスティマ・ハイブリッド、先代エスティマのデッドニングの実際例は別項にあります)

   


そして試聴...

うわぁ...?! なんだこの音は!

★純正スピーカが叩き出す低く締まった豊かな低音。
★綺麗に清んだ伸びのある高音。
★奥行きと広がりのある音場。
★中音域も豊かで、全体の歪みを感じない!

これが純正アンプの、純正スピーカの音だろうか!?
このMDの曲に、こんなにも多くの楽器が録音されていたんだ!
これなら社外品アンプ、高いスピーカーとツイータ、別付けウーハー、ぶっといスピーカケーブルは要らない。
純正システムにサウンドシャキットを付け、ドアが低音に圧されないよう簡易デッドニング(*)するだけで十分だ!

  (*)通常の音量で聞いているならデッドニングは不要ですが、
   「通行人にも聞かせる」ほどの音量が好きな人は、絶対にデッドニングしましょう!!

「ボーカルが目の前で歌っている」 「楽器が見える」
なんて無粋なことはいわないが、 「メーカー純正音響」がメリハリの効いた素晴らしい音に変身したのに、心底驚いてしまった。

低音、高音を増強すると「ドンドンシャリシャリ」になるが、全音域のバランスが良いのでそんな音ではない。
「この音は嫌だ」、という人も居るだろうが、私は自分に合った音造りだと思う。

以下は私見ですが...

エスティマ ハイブリッドは100Km走行中でも、 車内騒音は63dbと言われています。
全ドアのデッドニングとロードノイズ対策を行うと、騒音がさらに1〜2db下がることが予想されます。
このくらい車内が静かだと、音楽を聴くには恵まれた環境であり、その分、高いレベルの「音の質」が要求されます。

「私見の上の私見」ですが、音はリスナーの好みであり、自分が好きな音が万人に受けるとは限りません。
ドンドンシャリシャリが好きな人、フルレンジ1発の音が好きな人、とって付けたウーハーの低音が好きな人...

そんな世界だから、のめり込んだら際限無く金が掛かります。
でも、所詮は内外雑音の多いクルマの中で聞く音楽です。
自分は『音』を聞いているんだ! という人は除いて、 どこかで割り切ることが必要でしょう。

(音いじりを長年していて、最近のカーオーディオの方向は「なんか変」と思ったので...)


純正スピーカから溢れ出る音を聞いて、これまでいかに無駄使いをしていたか、反省してしまうくらい感激する音だった。


GO TOP