Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

走行中でもVTRやTVが見られる配線変更

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


ワイドマルチAVステーションのNAVI対応システムは、 走行中にVTRやTVを見ることができません。
これでは助手席や後席の人が見たい場合不便なので、 走行中でも見られるようにする手法です。

ただし、この変更を行ってハイブリッドシステムに影響を与える、 ナビの精度が悪くなる、と思われている方はやらないでください。
運転中に不注意になり事故につながる可能性があります。  したがい、この変更は皆さんの自己責任において実行してください。



難易度 ★★☆☆☆
作業時間 60分
費用 300円程度




なぜ、走行中にビデオやTVが見えないの?

法律や指導要件は抜きにして...
それは、走行中であることを示すサイドブレーキの解除と、車速の信号をTVチュナーが感知して、TV出力をカットしているからです。
したがって、走行中でも「停止している」旨の信号をTVチュナーに入力すれば、誤魔化されたTVチュナーは映像を出すのです。

簡単に言うと、サイドブレーキから入力される信号をアースに落とし、車速信号をカットすれば良く、この変更はハイブリッド車でもOKです!
なお、ハイブリッド用NAVI付きワイドマルチAVステーションのTVチュナーは、 ワイドマルチAVステーション内部にあり、ナビ本体は助手席下にあってお互いが無関係なので、ナビの精度には影響しないのです。


この変更で「走行中」の表示が変わるのは以下の通りです。
変更エネルギー
モニタ
燃費
モニタ
CD
プレー
MD
プレー
NAVI
操作
TV鑑賞FM/AM
××
×







インストルメントクラスタフイニツシユパネルは「ツメ10箇所のかん合」で止まっています。
このパネルを「インテリア」の記事を参照して外してください。
勿論、流行の?ガムテープ剥がし でも結構ですが、強く引きすぎて「止め用のツメ」を折らないでください。


パネルを剥がした状態です。

パネルには左側にクリアランスソナー表示用ケーブル(メーカーオプション装備車)が、 右側にハザードスイッチのケーブルがあります。

これらをコネクタから切り離してください。
(コネクタのロック部分を内側に押しながら抜きます)
   



ワイドマルチAVステーションを外す為、左右に2個(計4個)あるネジを取ります。

ネジを取り去り、ワイドマルチAVステーションを手前に引き出す際、下部のエアコン制御パネルをキズつけないよう、 ウエスを置くことをお勧めします。


慣れた人ならワイドマルチAVステーションを手前に引いて細工できますが、以下は基本作業の説明です。

ワイドマルチAVステーションを手前に引き出しながら、裏のコネクタを全て外します。

刺さっているコネクタは6種類、アンテナ用ピンが大小2種類あります。
これらの中で同じ物は一つもありませんから、遠慮せずに抜き取ります。

なお、抜き取る場合、各コネクタにはロック機構がありますから、それを解除(クネクタ内部側に押して)して抜き取ります。

写真は遠慮せずに抜き取ったケーブル、コネクタの軍団で、グレーの5ピンコネクタがこれから「配線変更」するものです。


ワイドマルチAVステーションを裏側から見たものです。

裏側に多くのコネクタがありますが、このように同じ形状はありません。
ファンの左にあるコネクタに刺さるケーブルが「配線変更」の対象です。

なお、×がついているコネクタは使っていないものなので、後でケーブルを戻す時、 「あれっ!?」と思わないでください。
(DIY記事はこういう説明が大切です。 自己PR)
   



グレーの5ピンコネクタを探します。
(勿論、1個しかありません)

このケーブルはケーブル保護用のチューブに入っているので、工作が楽にできるよう、ハサミで5cm程度切り込みを入れます。
次にチューブとケーブルを離しておきます。

ここから先は配線工事です。
電気の知識が無くても工作できますが、工具として最低限ハサミかカッターを用意し、 漏電防止用にビニールテープを用意します。


配線変更の図解


このコネクタには3本のケーブルがあります。 コネクタ側から見て左から、

1番ピン(パーキング信号)@
2番ピン(不使用)
3番ピン(スピード信号)A
4番ピン(不使用)
5番ピン(リバース信号)B

なので、配線変更は次のようにします。

@のパーキング信号をカットし、ハーネス側はテーピング。 コネクタ側はワイドマルチAVステーション本体にアースする。

Aのスピード信号をカットし、ハーネス側、コネクタ側共にテーピングする。


以上で配線変更は終わりです。
これまでの逆手順でワイドマルチAVステーションを戻し、コネクタを挿します。
アンテナピン(大小)のケーブルが短く挿し込みにくい場合、それらを最初に挿しておきます。

ケーブルを戻しワイドマルチAVステーションをネジ止めしたら、パネルを戻す前に走行テストしてください。
問題が無ければインストルメントクラスタフイニツシユパネルをしっかり押さえ込んではめ込みます。




参考写真

ワイドマルチAVステーション本体のアースを確実にするには、 ワイドマルチAVステーションが入っていた奥にネジがあり、そこにネジ止めします。(写真:左)

私の場合、エスティマ・ハイブリッド車として、この配線変更は初めてなので、カットした線にギボシを付け、 トラブルが発生した場合、即座に元の配線に戻せるようにしています。(写真:右)




この配線変更で問題が生じた場合、即座に元に戻してください。
また、現象を私宛て報告いただければ幸いです。


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