Innovation for Ecology  自由空間エスティマハイブリッド   << ESTIMA HYBRID Avenue >>

補助バッテリーのアーシング

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


エスティマ・ハイブリッドは走行モータ駆動用の216Vバッテリーと、 一般的なエンジン起動、デスビ、ライト、オーディオなど直接、間接に関係する、12Vを供給するための補助バッテリーがあります。

ここでは12Vの補助バッテリーを中心にアーシングを行います。

この作業の結果、ハイブリッド管理への影響を心配する方は、絶対に工事しないでください。 (この件に関する問い合わせに答えられません)

また、工事中には危険が伴い、走行中に故障なども考えられますので、全て自己責任で作業してください。



難易度 ★★★☆☆
作業時間 2時間
費用 3,000円




後付け電装品を付けようと思い、補助バッテリー(12V)周囲の配線を調べてビックリ!
プラス側、マイナス側とも、1KW(10sq)程度のケーブルを使って電気を供給していますが、 驚いたことに、アース側はバッテリー近くのボディーに、ネジ止めになっています。
(写真の赤丸部分)

これを見て、「アーシングをしたい!」という気持ちがムラムラ湧きあがってきました。



アーシング材料

カーショップには本格的なアーシング材料が揃っていますが、配線キットで10,000円、車種別完成品で15,000円もします。
しかもエスハイ用は無いので、金属メッシュケーブルなど入手が難しい物は使わないで、低価格で入手しやすい材料を探しました。

求めたのは「ハイパワー配線ケーブル」という 5sq×5m (許容量:500W)というもの。
これを2個(10m分)と、長さ150mm程度の結束バンド一袋、6Φのラグ端子一袋です。

秋葉原電気街で揃えたら上記価格の半分で購入できますが、秋葉原に行くなら、 ぜひ金属メッシュケーブルを購入して下さい。


現在のアースの様子

アーシングの概念図

上のイラストは現在の補助バッテリーのマイナス側のアース図解です。

<補助バッテリーのアース>
付近のボディーにネジ止め。

<ボンネット内部のアース>
電装品が左右ボディーにネジ止め。
エンジン本体が左側ボディーへ。

このように、マイナスラインはエスハイのボディーを使って配線されていますが、電気的につながっていても接触抵抗が大きいため、種々の問題があります。


これを下のイラストのように、ケーブルで直接繋いでしまうのがアーシングで、接触抵抗を無くして電気をスッキリ流すことで、多くのメリットが生じます。
しかし、バッテリーからエンジンルームにケーブルを引くのは大変でした。
室内とエンジンルームを遮断する壁に貫通口が無いのです。
いや、正確には貫通口はあっても、ハーネス周りの空間が塞がれていて、貫通ガイド(太い針金)が通りません。

これでは、新型エスティマのようにハーネスの貫通口からケーブルを通そうと思っていたのができません。
後日、時間を掛けて探してみることにして、今回はシャーシ下周りで配線しました。


エンジンルームの配線概要

エンジンルームの向かって左側に2個所(電装品ハーネス、エンジン本体)、右側に1個所(電装品ハーネス)のアースポイントがあります。

電装品ハーネスは、両方ともヘッドライト下部にあり、大変見にくい場所なので、注意して確認して下さい。

左右を繋ぐケーブルは、上図赤線のようにエンジンルームの奥、可動部分を避けて配線します。 (ケーブルが途中で切れているのではなく、パーツで隠れている様子です)

アーシングケーブルの配線は、エンジンルーム左側から行います。


エンジン本体からのアースポイント
アーシングケーブルをエンジン本体から来ているケーブルのネジに共締めします。
(赤の丸)

アーシングケーブルの左端(黄色の矢印)は、電装品用のアースポイントに6Φのラグ端子を付け、元のネジで共締めします。
(ここはギリギリでレンチが入ります)

アーシングケーブルの右側は、エンジンルームの奥を通してボディー右側に持っていきます。

(エンジンルーム内のみ金属メッシュケーブルを使っていますが、手持ちにあったからです)


エンジンルーム右側のアースポイントは青い矢印の場所にあります。

しかし、ライトがHIDグレードの場合、そこは手で触れることができるものの、目では見えません。
さらにレンチなどの工具が入らず、本格的に行うならバンパー、ライト周りを外さなければなりません。

そこで、少し手前の穴を使ってネジを立て(赤い丸)、そこをアースベースとします。
この場所は本来のアースポイントからの距離が短いので、問題ないと考えます。
エンジンルーム右側

赤い矢印の線は、ラゲッジルームのバッテリーに繋ぐケーブルで、
タイヤハウス内部へくぐらせています。



エンジンルームから出てきたケーブルは、タイヤハウスの内部を通してシャーシ下部に配線します。
この辺りには回転部分、熱くなる部分が多いので素人向けではありませんが、慎重にキッチリ行えば大丈夫です。

このとき、ケーブルがふらつかないよう結束バンドで止めたり、空間を通して固定していきます。

なお、シャーシ下部工事はジャッキアップしなくても、シートを敷き、上半身をシャーシ下に入れ込んで行います。
シャシー下部を覗いて感じたことは、先代エスティマに比べてパーツが少なく、
凸凹が無いのです。(これもCD値に貢献しているのか?)


下の左側の写真は、ラゲッジルームの水抜き穴のゴムキャップを介して、ケーブルをラゲッジルームに取り込むところで、右側はラゲッジルーム内から見たところです。

ケーブルが途中で終わってしまう場合、同じケーブルで延長処理します。
私の場合1m弱短かったので、ハンダ付けで延長しています。


バッテリーのマイナス端子に接続
ケーブルをラゲッジルームのじゃまにならない場所を通して、バッテリー付近まで配線します。

ケーブルの先に6Φのラク端子を付けて、バッテリーのマイナス端子にしっかりネジ止めし、アーシングが完了です。



アーシングの効果

今回、エスティマ・ハイブリッド車ということで、皆さん同じクルマが対象になるため、その効果は同じになるはずです。

アーシングの結果です。

■アーシング前と比べ、エンジン音が静かになった。
■アイドリング時にエンジンがかかるとクルマ全体がブルブル振動したが、その振動が少なくなった。
■低速走行時、アクセルワークでエンジンがつながる時、コツンコツンという感じがあったが、
 それがかなり減少した。
■純正オーディオの音質に透明感が出てきた。

なお、ここでのアーシングは、一般的に考えられているパワーアップ用アーシングではありません。



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