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リヤ・リフレクタ(反射板)の点灯化

DIYに関しては全て自己責任の範囲でお願いします。
ディーラに迷惑を掛ける質問、行為はご遠慮ください。


アルファードなどのワンボックスや他のミニバンと比べて、エスハイのバックスタイルは、昼夜に関わらずとても綺麗だと思います。

ここで行う「リフレクタを点灯させる」断固たる理由はありませんが、さらに夜間のバックスタイルが綺麗になったらいいな、と思い実行してみました。

なお、この点灯は車検時には通電させないでください。



難易度 ★★★☆☆
作業時間 数日間
費用 10,000円前後



リフレクタの確認と作業内容を検討する
これがリフレクタの裏側です。
表側の赤いレンズにぴったりと黒い蓋が接着され、その中心部にはスクリューを受けるもの、右側には「ストッパー」があり、これらでリヤバンパーに付けられることが分かります。

この蓋を取り去ったとしても、最大厚は1センチ程度しかなく、ここに電球をいれるのは難しい。
さて、リフレクタを光らせるには幾つかの問題があります。
1.バンパーは可能な限り細工しないこと。
2.電球などを入れるため、防水対策ができること。
3.電球などの熱による影響がでないこと。
4.メンテナンス性が高いこと。

これらを解決しながら作業するには、かなりの時間が掛かりましたが、以下のように対応しています。
1.バンパーの加工は全くしない。
2.リフレクタ内部に「光源」を入れてしまい、密封することで防水対策をする。
3.光源には高輝度LEDを使用し、発熱の影響を抑える。
4.LEDを使用したことで、耐久性が高まるはず。
私の場合、リフレクタ現物を見ながら時間を掛けて検討したかったので、ディーラから左右のディフレクタを購入しました。

品番は 81910-28010、81920-28010 で、別々に購入できます。


裏蓋を剥がす
 
リフレクタの裏蓋は接着剤で強力に止まっていますが、「縁の部分」だけです。
そこで、小型で大変薄い刃を持つノコギリを用意し、接着された部分をカットしようと考えました。
 
接着材の部分をノコギリでカットしますが、端はカットし難いのでカッターを使ってキリコミを入れていきます。
リフレクタの厚さは3ミリほどあるので、ノコギリ刃でかなり奥まで切っていき、裏蓋の黒い色が見えたらカットを止め、これを全周について行います。


裏蓋の細工
  
リフレクタだけではバンパーに止まらないため、止めを兼ねて裏蓋を作り変えます。
【写真左】裏蓋の周囲だけ残し、カッターで底板を取り外します。
外した底板の真中にある「スクリュー受け」をカットし...
【写真中】それを写真のように移植します。
このとき、取付け角度が元の角度と同じか十分注意しながら行います。
角度が違うと、リフレクタがバンパーに着かなくなります。
なお、裏蓋の周囲をリフレクタに着ける為、強力な接着剤を用意します。
【写真右】裏蓋の周囲とリフレクタが接合した様子ですが「スクリュー受け」の角度に注目してください。(縁に対して直角ではありません)
ステンレス製の3ミリ径で30〜40ミリ長のネジを用意し、頭を切って「スクリュー受け」に差込み、接着剤で固定します。

接着剤が固まるまで角度を保持するよう、注意してください。


LEDで光源を作る
用意したLEDの仕様です。
 1.電圧:3.5V
 2.電流:15mA
 3.直径:3φ
 4.光色:白色
 5.輝度:1460ミリカンデラ
 6.角度:50°
 7.価格:200円
これを48個用意したので値段が高くなりました。
テスト的に光らせたものです。
リフレクタの材質が中央から左右で異なり、見る方向で光り方が違って見えます。

また、LEDがリフレクタの裏側近くにあるためLEDがスポット的になり、思わしくありません。
光を分散させるため、リフレクタの裏側に、薄いオレンジ色のシートを入れました。
その結果、光が分散した感じがしますが、シートの分だけやや暗くなります。


リフレクタの取付け
薄いアクリル板で裏蓋を作り、それにLED基盤を着けます。
その後、裏蓋の中心からLEDのケーブルを引き出し、防水処理します。

裏蓋をリフレクタに接着する場合、防水対策のために接着剤を十分使ってください。


リフレクタをバンパーに取り付ける
 
リフレクタを付けるバンパー部分です。

左写真の真中に空いている穴がリフレクタ固定のスクリュー穴ですが、ここから配線を出します。
配線が通ったら、リフレクタのガイドを穴に入れ、今回接着止めしたネジをズレ防止穴から出し、ダブルナットで緩まないようにします。


スモール配線を得る【準備】
スモール配線はテールランプから採ります。

テールランプは2箇所のスクリューでボディーに止まっているので、緩めたらユニットを手前に引き出すと、2種類のハーネスが見えます。

コネクタ部のロックを解除してハーネスを外し、ユニットを切り離しておきます。
スモールランプラインはカラーコードで探さずに、必ずテスタで探しましょう。
こんなテスタ(2,000円以下)でも、一つあると重宝しますよ。


スモール配線を得る【分岐、ハンダ処理】
スモール配線はテールランプから採る場合、一般的にはエレクトロタップを使って分けますが、狭い場所だと作業がし難くなります。

今回はエレクトロタッブを使わずに、ハーネスラインから直接分岐してハンダ付けする方法をとりました。
この方法は配線同士がしっかり止まるので良いのですが、経験が無いと電線を切ってしまったりハンダ付けした部分で切れたりします。

1.該当線から分けたい場所の被服だけを5ミリ程度剥きます。(線に傷をつけない)
2.そこに分岐線を巻きつけます。
3.両方の線にハンダが染み込むように、しっかりとハンダ処理します。
4.分岐部分は熱収縮チューブで覆うか、結束テープで絶縁処理します。
5.分岐したケーブルは一旦コネクタの方に向けてテーピングした後、逆方向に折り
  返してテーピングします。




完成した「ランプ付きリフレクタ」

(私の場合、リヤフォグにスモールランプを入れています)




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