Innovation for Ecology ![]() |
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エスハイの前席ドア下部にあるカーテシは、反射板があるだけで内部が光る事がありません。 一般的に、カーテシはエンジンキーを抜いていても、ドアが開いていれば(半ドアでも)点灯するので、バッテリーの省エネ対策かもしれませんが、高いクルマにしてはちょっと寂しいですね。 そこで、ガソリンエス用のパーツを使ってカーテシランプを点灯させる工作ですが、電気知識は勿論、かなりの力作業を必要とします。 この変更は電気知識の無い方、途中で挫折する方にはお勧めしません。 |
難易度 | ★★★★☆ |
作業時間 | 5時間以上 |
費用 | 2,000円前後 |
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左図のように、配線は簡単なものです。 こんな簡単な回路がなぜ面倒かと言うと、 1.ボディーECUコネクタ周りが狭く、 工作し難い 2.常時12V加給のラインを扱う事 3.ドアとボディーを繋ぐ配線を守っている ジャバラ内部に配線を通す事 など、注意点が多くあり、素人向けで無い工事なのです。 事前準備をしたとしても、一日掛かりの作業になることを覚悟してください。 |
なぜこの配線でランプが点くのか? 複雑なボディーECU機能やエスハイの電気配線を理解しておかなければならない事が多く有ります。 説明が長くなるのでここでは説明しませんので、解説が載っている他のHPを是非ご覧になって十分に理解してください。 |
ディーラからガソリンエス用のカーテシランプを2個購入します。 81230-30140(¥840円)×2個で、在庫があれば翌日に入手できます。 ユニットはガソリンエスティマ用ですが、エスハイにもぴったり収まります。 なお、ユニットにはハーネスが付いていませんので、下記に従いコネクタ等を加工します。 |
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ユニットにコネクタ端子があるものの、ハーネスが付属しないので配線ができません。 そのため、下のようにコネクタ受け部分をカットし、ユニットの端子が見えるようにします。 ![]() ![]() そこに、別途用意したコネクタ付き配線をハンダ付けし、最後にボンドなどで蓋を閉じます。(シリコンシーラントなどを充填しておくと安全です) このコネクタはドアの内張りを外す際、カーテシを切り離すのに使用するもので、カーショップで売っている2Pの物が使えます。 (私はパソコン用の物を使いました) ![]() |
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今回は常時12Vが加給されるラインを弄るので、ヒューズを使用します。 スイッチは、エンジンキーを抜いていてもカーテシランプが点灯するので、工作などで長時間ドアを開けている場合に回路を切る役目です。 フットランプは私の好みで付けました。 これはドアを開くとカーテシと同時点灯(電球仕様)するもので、パーツ代は300円。 ディーラOPと比べて極端に安いですよ。 |
作業の7割以上が助手席側で行うので、ドアが全開できる場所を選んでください。 まず「スカッフプレート」を外します。 「スカッフプレートの両端を上げて外し、その後、全体を右側に移動させて外します。 次に「カウルサイドトリムボード」のクリップを回して取り、クリップとツメの「かん合」を外します。 |
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カウルサイドトリムボードを外すと、コネクタや配線が嫌になるくらいあります。 目的のボディーECUは助手席のダッシュボードを下側から覗くと、奥の方のボディー側に付いています。 もっと奥なので、この位置からは見えませんね。 |
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ちょっぴり見えたボディーECU。 赤○部分が配線追加するコネクタです。 奥まってるので外すのが大変ですが、ロックを解除して外します。 (拡大画像参照:画像クリック) |
外したコネクタの中で配線変更する2本。 見やすくするために後ろに紙を入れていますが、19、20ピンの線です。 その左にある2本は場所を明確にするためのもので、ここでは関係しません。 |
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該当する2本よりカーテシランプに行く線を分配します。 分配はエレクトロタップ(分岐コネクタ)が一般的ですが、場所が狭い事から下記ではハンダ付けで分配しています。 かなり特殊な方法なので、腕に自信の無い方はコネクタを使用しましょう。 ![]() ![]() W数が大き目のコテを使い、ハンダ付けする部分には予め予備ハンダをします。 各々の接合部にハンダが「染み込む」ように一気に着けるのがコツです。 ![]() ![]() ■助手席側は20番ピン(赤地に黄色の線) 助手席ドアの後部に届く長さの線をハンダ付けします。 ■運転席側は19番ビン(赤地に黒色の線) 運転席ドアの後部に届く長さの線をハンダ付けします。 どうしてカラフルな線を使っているのか?という質問が来ます。 それは自分で配線したものか、初めから付いていたケーブルかを判断するためです。 工作している時は分かっていても、数ヶ月して見てみると分からなくなる事があるのです。 そんなときカラフルな線はメーカ設定でないから分かりやすいのです。 |
![]() ![]() 一般に、黄色の線はエンジンキーを抜いても12Vが流れている線なので、ここから分配します。(ここでもハンダ付けで分けています) ![]() ![]() その先にカーテシランプ オン/オフ用のスイッチを介して、2系列(運転席ドア用、助手席ドア用)に分けます。 私はスイッチボックスを使いましたが、スナップスイッチ単独など、簡単なもので構いません。 |
この作業ではドアの内張りを剥がし、スピーカ用の穴と大きなサービスホールから手を入れて作業します。 従って、スピーカを外し防水ビニルを下半分めくっておいて下さい。 (写真は防水ビニルを取り去った例) 純製スピーカはアルミのリベット止めなので、他の記事を見て外して下さい。 (リベットは再利用できないので、スピーカ取付はネジになります) |
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スピーカホールからドア内部を覗くと、ドア内部のハーネスはドアの側面にクリップで止まっていて、その先がジャバラに入っているのが見えます。 |
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ハーネスが止まったままだと作業ができないので、ドア側面に出ている「止め」を外し、ドアのゴム通しも外してハーネスが自由に動く状態にします。 次に、ボディー側のボディーECU付近を覗き込みます。 ジャバラからハーネスが出てきた部分を注意して見ると、ハーネスの先が2個所のコネクタに止まっているのが分かります。 その2つのコネクタをロックを解除して外します。 |
説明のためジャバラの外要図を示しますので、全体像を掴んで下さい。 ドア側にある「止め」でドアを挿み、ボディー側にある「止め」でボディーを挿んでいます。 また、ボディー側のジャバラの先は、出てくるハーネスをテーピング処理しています。 |
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![]() ドア内部からジャバラを「揉み」ながら力を掛けて、ドア部のジャバラをボディー側に押し出します。 |
![]() ドア側が抜けたら同様にボディー側も行い、ドア部分に止まっていたジャバラ部分が矢印位置まで移動すると、以下の作業がし易くなります。 |
ジャバラがボディー内部に大きく移動し、ジャバラの先端が手に取れるようになります。 ここは強力なテープが巻かれているので、注意しながら剥がすと、ジャバラの先端部が分かれているのが分かります。 ![]() ![]() ここまでできたら、「配線通し」などを使ってカーテシ用の配線を通します。 配線はボディーECUから分配されたケーブルと、スイッチを介して分かれた常時12V電源ケーブルの2本ですが、ジャバラがフリーになっているので楽に通るはずです。 配線を通し終わり、ケーブルの長さに間違いが無い事を確認したら、この時点で結束テープでテーピングしておかないと、後ではできなくなります。 |
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@ボディー側からジャバラを押し込みながら、ボディー側の「止め」部分を一旦全て外に出してしまいます。 A出た「止め」部分をボディー外側からボディーに押し込み、ボディー鉄板にきっちり填まった事を確認します。 B次にドアの「止め」部分をドアに押し込み、きっちり填まった事を確認します。 C最後に、ドアの「ハーネス止め」を戻し、ボディー側で外したコネクタを挿し込みます。 |
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Dドアのゴム部分からケーブルを出し、その先にコネクタを接続してカーテシユニットと接続します。 ■ドアを開けたままスイッチを入れ、カーテシランプが点灯したらドアオープンはOK、ドアを閉めて消灯したら完璧に動作しています。 Eケーブルを結束バンドでテーピング(保護)し、ブラブラしないようドアのパネルに要所を止めておきます。 |
次に運転席側のドアも同様に作業しますが、右利きの人は作業し難いと思います。 ![]() |