折り曲げ自由なルーフアンテナの取り付け

アマチュア無線などで長いアンテナを使う場合、
その取り付け場所は幾つかあります。
しかしエスティマの場合は何処でも車庫入れで苦労しますね。


難易度 ★★☆☆☆
作業時間 1時間
費用 7,000円 + α



ワンボックスで定番のハッチバック取り付けアンテナ


アンテナを一番簡単に取り付けられる場所はハッチバックでしょう。

しかし、この場所は進行方向の向きに指向性が出たり、リヤドアが電波障害になってSWRが上がったりします。

さらに悪い事に、このアンテナは車庫入れのときに天井にぶつかり、その力でリヤドアにキズを付けることもあります。
クルマから降りてアンテナを折り曲げればいいのですが、結構面倒なので取り付け位置を変更しようと考えました。



最も効果が高いルーフアンテナ






アンテナの設置場所で最も効果が出るのがルーフで、可能ならルーフの中央部が最良です。

しかし、屋根に穴を開けるのは抵抗が有るし、強度の点でも問題があります。
さらに問題は、アンテナ位置が高くなる事で街路樹などにぶつかりやすく、車庫入れ時にアンテナを曲げる場合でも手が届きにくいという欠点もあります。

そこで、アンテナが上げ下げできる小型モータユニットが出ていますのでこれを使い、使わないときは下げておけば風圧対策や車庫入れにも便利です。

私の場合、アマチュア無線用と情報収集用のアンテナで都合2本必要なので、アエラスのルーフレールの左右に付けました。
上の写真のように左右2本を立てておくとちょっとみっともない感じがありますが、斜めにしたり下げきっておくとスッキリします。

いつもは写真中央のようにアンテナを斜めにしていますが、これでも屋根の影響が少ないので、受信用なら問題がありません。
これを見た友人が「トナカイの角そっくりだね」と笑っていました。

写真下のように完全に下げてしまうとルーフレールに隠れてしまい、アンテナが有ることが周囲から分かりません。

このモータは室内から上げ下げできるスイッチが付属しているので、操作し易いところに付けてコントロールしています。



【写真1枚目】
アエラスはルーフレールがあるので、ルーフレールを屋根に固定しているネジを利用します。

この場所は運転席のやや後方にあり、すぐ近くにムーンルーフの開口部があるのでケーブルの引き込みも楽です。


【写真2枚目】
モータの固定金具として、DIYセンターで求めた5mm厚のL型アルミ板を使います。
アルミといっても5mmの厚さがあると強度の点は十分満足しますが、反面、穴あけ、カットなどの工作は面倒になります。


寸法に合わせてカットしたアルミ板にモータを固定します。
このときモータ付属の固定ネジを使いますが、5mm厚だと「食い込み」が少ないので穴の周囲を「さらって」おきます。

なお、モータを固定するには専用の固定金具が別売でありますが、ここでは直接付けにしたので購入していません。


【写真3、4枚目】
アンテナを上げ下げするモータです。
アマチュア無線関係のメーカ2社から出ていますが、ここでは第一電波工業(ダイヤモンド)の電動基台:K9000を使用しています。
これはモータ取り付け金具が別売なので、今回のように金具を使わないならその分安くなるメリットがあります。

なお、モータトルクが少ないので、アンテナ長は1.4m以下、重量は350g以下で使います。

ルーフの取り付け場所










ケーブルの引き回し方





アエラスはムーンルーフがあるので、ケーブルをそこから室内に取り込みます。

@.ケーブルは一旦雨水用の溝に這わせて、そこからゴム枠を跨いでレール部分に引き込みます。
この「一旦雨水用の溝に這わせて」が大事なポイントで、ここを直線にするとケーブルを伝って雨水が侵入します。

A.レールの稼動に邪魔にならないようにして、内部に引き込みます。
上手くケーブルを金具で押さえながら、且つ、可動部分の邪魔にならない様に配線します。

B.本来は天井の内張り裏を通したいのですが、私の場合、がっちりと糊付けされていて広範囲に剥がすと問題が生じそうなので止めました。
こんな取り込み方法でも、ムーンループ内側のフタはキッチリ閉まります。

C.ムーンルーフを閉めても水漏れはありません。



アンテナ直下に受信ブースタを仕込む



アンテナからのケーブルにコネクタを付け、別項で作成した受信ブースタを挿入します。

本来はアンテナ基台に直結すべきですが、防水の問題で室内に設置します。

アンテナからのケーブル長が50cm以下なので、2GHzでもそれほど減衰することがありません。

受信ブースタは後席用エアコンのドレインパイプカバーの内部に隠します。

その後、ケーブルをドレインパイプと同じようにピラーに隠して2ndシート足元まで引き、受信機などに接続します。



電動基台のコントロール取り付け




アンテナを上下する電動基台のコントロールスイッチを付けます。

取り付け場所に選んだのはダッシュボードにある小物入れ部分。
ここは全く使っていないので、黒いアルミ板でスイッチボードを造り、それにスイッチを貼り付けました。

私の場合、スイッチは左右の電動基台で2個必要なので2個並べ、その横にアマチュア無線の送受信切り替えスイッチを付けています。



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