ウィンカーをポジションランプに改造

「エスティマ倶楽部」のナイトオフ会で、
「ゆうくんのぱぱ」さんのエスティマのウィンカーが
ポジションランプに改造してあったのを見て、
思わず「カッコイイ!」と叫んでしまいました。
そこで私も改造をすることにしました。


工事の詳細は「ゆうくんのぱぱ」さんのHPを参照してください。


難易度 ★★☆☆☆
作業時間 2時間
費用 3,000円前後



注 意

同じ機能を有するパーツが販売されています。
このパーツは装備されているウインカーランプをそのまま使い、配線を変更してポジションランプに対応します。
その結果、エスティマの場合だとハザード用の21Wの明るさがフロントに常時点灯します。
(説明書には、『後続車の迷惑になるからリヤには使うな』 と書いてあります)

この状態で走行するとハザードと間違われたり、ハザードが壊れていると思われますので、 ここではフロントに21W/5Wの電球を使い、5W側を点灯しています。





全体としてはこんな配線図です。
右の茶色の部分が追加ユニットです。

通常のウインカーランプは21W/12Vのシングルフィラメントですが、 これをブレーキランプ用の21W/5W/12Vのダブルフィラメント球に変えることから話が始まります。

21Wはウインカーに使用し、5Wはポジションランプに使用します。
ポジションランプはスモール点灯で連動点灯しますが、ウインカー動作時に点いていると紛らわしいので、 消しておきたいものです。

そこで、ウインカー動作が継続している間は、ポジションランプを消し続ける仕組みを電気回路で実現しなければなりません。
配線の具体例は「ゆうくんのぱぱさん」のHPにあります。



ポジションランプを消し続ける
追加ユニットの概念図



リレー電源はウインカーから得ますが、逆流防止用にダイオードを入れておきます。
リレーと並列に入っているコンデンサは、ウインカーがウインクして消えている間でもリレー・オンを保持し、 ポジションランプを消しておくための畜電用で、使用するリレーの消費電力で容量を決めます。(下図参照)

私の場合は少し大き目のリレーを使いましたので、1,000μF/16V(後に25Vに変更) を使いましたが、この容量と使用したリレーの組み合わせで、ウインカーを切ってから1秒後にポジションランプが点灯します。
容量を多きくすれば復帰する間隔が大きくなりますが、違和感も増加しますのでほどほどに。

なお、5W電球の消費電流は0.5A以下なので、プリント基板用の簡単なリレーが使えます。



ポジションランプを消し続ける
追加ユニット(1個分)のパーツです。

@.耐熱プラスチックケース
A.ユニバーサル基盤
B.コンデンサー (1,000μF/25V以上)
C.逆流防止用の整流ダイオード (1A)
D.リレー (消費電流:0.33A)

【注 意】
各々のパーツは右用、左用に2組用意しますが、ユニバーサル基盤は1枚を半分に分けて使います。




ポジションランプを消し続ける仕組みが組みあがりました。

このように右用、左用と全く同じものを2個作ります。
ケーブルはプリント基板から直接取り出し、コネクタなどの接続はしていません。

付け替えるためのリアコンビネーションハーネス(1個)をディーラから仕入れておきます。 (在庫が有れば、翌日に入手できます)

これにはダブルフィラメント電球用のコネクタが2個付いていますので、 別々になるよう、事前に分解しておきます。


リアコンビネーションハーネスの分解説明はこちらです


フロント左右の方向指示灯ケースを外します。


写真左:フロントに止めているネジを取ります。(赤○部分)
写真右:ケースの後方を手で持って、手前に引きます。



コネクタを左に回して引くことで、ケースからコネクタを抜き去ります。


コネクタを抜くと雨などの水滴(青い○)が付いていることもあり、防水対策(赤い矢印)がされています。

次に、コネクタ部分を左右に引いて2つに分け、電球部分は保存し、ケーブル側は配線のためボンネット内部に戻します。


リアコンビネーションハーネスを分解して作ったコネクタに、ダブルフィラメント電球を差し込みます。
コネクタからのケーブルを、配線加工のため外側からボンネット内部に引き込みます。

このとき、コネクタに予め防水加工しておくと良いでしょう。
(赤い矢印)

その後、コネクタをケースに差し込み、ケースをボディーに組み込みます。

元のコネクタに、リアコンビネーションハーネスを分解して作ったコネクタのケーブルを接続します。
接続のため、ギボシの平型端子を削ったものをコネクタ側に挿入し、 ウインカー(21W)に行くケーブルと、リレー電源用ケーブルを一緒に繋ぎます。
(配線変更は現存のコネクタを使いましたが、分岐コネクタを使っても構いません)
写真の配線されていないケーブルはポジションランプ(5W)からのケーブルで、これはリレー回路へ接続します。

なお、ギボシ平型端子を工作する記事は、ツイータを付ける記事に詳細がありますので、そちらを参照してください。
結線後、テーピングして防水とショート対策を行います。

左右の配線を変更したら、当該ケースをフロントフレームの邪魔にならない場所に、 両面テープで着けます。
このケースは耐熱プラスチックということですが、熱くなく水の被らない場所に付けましょう。
このケースにもNSEV造りで残ったシリコン・シーラントで、簡易防水にしておきましょう。





動作テストです。




写真上:左右のポジションランプが点灯中
写真左:ウインカー点灯(ポジションランプは消えています)
写真右:ポジションランプ点灯のクローズアップ



使用するランプは高輝度とかクリアテール用とかでなく、普通のブレーキランプを使用します。 (これが一番明るいから)

なお、私の回路設定では、ウインカー動作が完了してから1秒後にポジションランプが点灯します。
この動作が妙に「カワイイ」と思う私は変態でしょうか?

2個の独立した回路を作ったことで、左がウインカー動作中でも右はポジションランプが点灯しているので、 自己満足で「カッコいい」と思います。




さあ、次はリヤ・ウインカーを工事しましょう!



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