スーパチャージャにブースト計を取り付ける

「天才たまごねっと」でブースト計を付ける話題がありました。
その話題に私も刺激され、
昔のクルマにブースト計を付けていたことを思い出しました。
また、友人から貰ったブースト計もあったので付けてみました。


難易度 ★☆☆☆☆
作業時間 1時間
費用 15,000円?





上は、ローレル・クラブSに付けていたデジタル表示のブースト計。
このクルマはCPUを替えブーストアップしていたので、安全面からもブースト計が必要でした。
その後、二世代目シーマ、エスティマと乗り換え、ノンターボ車になったため、 外したブースト計を忘れていました。
(右は取り付けた写真:私が執筆した「モービルハム開局テクノウ」CQ出版社より転載)

これは友人からいただいた機械式ブースト計。

エンジンが止まっている時は0を示し(左の写真)、ブースト圧が無い時はマイナス表示、 ブーストが掛かるに従いプラスに振れる。
バック照明が点くので夜間運転も楽しい。

配線、配管は照明用電源ケーブルとバキューム用ゴムホースの2本。
今回はレーシーなイメージ?で、こちらを付けてみました。




別途、購入したものです。

@:機械式ブースト計(材質:メータ?)
これはクルマ好きの友人からのいただきもの

A:内径4φ、2mのゴムホース(材質:ゴム)
長さが2mあると、以下の配管方法で、サービスホールからピラー部に付けたブースト計まで、ゆったり届きます。

B:4φ用、ホースジョイナー(材質:プラスチック)
左側:2本つなぎ用(直線)、右側:3本つなぎ用(TまたはY型)

C:小型ホースクリップ(材質:金属)
ホース抜け、バキューム漏れを防止するためのもの。



バキュームの取り出し(その1)

助手席下の黄色いレバーを押して、椅子を後ろに倒します。
カーペットをめくり、サービスホールの蓋のロックを回して蓋を外します。

助手席側からみたサービスホールで、赤○部分のホースからバキュームを取り出しますので、 ゴムホースを左に引いて抜きます。(簡単な力で抜けます)





バキュームの取り出し(その2)

3本用(T型)のホースジョイナーでバキュームを分岐します。(赤○部分)
ジョイナーの「真っ直ぐ部分」の左側に元のホースを差し込み、右側には5cm程度にカットしたホースを差し込みます。
カットしたホースはエンジン側のパイプに挿し、購入したホースクリップで止めます。(緑○部分)

ホースジョイナー部分はしっかり挿し込まれますので、ホースクリップは不要です。



バキュームの取り出し(その3)

3本用(T型)のホースジョイナーの真ん中にブースト計へ向かうホースを挿し込みますが、 このホースをサービスホールから出すのが一苦労です。
方法として、

@.ボンネット内部に迂回して取り込む。
A.サービスホール付近や蓋に穴を開けて取り込む。
B.サービスホールと蓋の隙間から取り込む。

などがあります。

@は、バボさんのHP で詳細に説明されていますが、 実際に施工した「バボ」さんから次のようなコメントをいただきました。
「実際フロントからホースを入れるには、ジャッキアップが必要で、大変でした。
それと2メートルのケーブルでは足りませんでした。
追加で50センチ必要です。」


A、Bは以下に説明を致します。



A.サービスホール付近や蓋に穴を開けて取り込む。

バキュームホースをサービスホール付近に開けた穴、蓋に開けた穴から取り出します。

私のアエラスの蓋には2個のゴム製の摘み?があり、1つの「ゴム摘み」を外して、 そこからホースを出すことができます。

写真は2個ある「ゴム摘み」の左側を外してホースを取り出したもの。
この穴はホース外径以上の大きさがあるのでホースは難なく通りますが、隙間は熱防止、騒音防止のために耐熱アルミシートなどで塞いでおきます。
また、通したホースがカーペットなどで潰れないように配管します。





B.サービスホールと蓋の隙間から「なんとかして」取り込む。

蓋は、下部のゴムでサービスホールにしっかり止まっています。
したがって、残念ながらこの隙間はほとんどありません。
そこで、
径が細く、つぶれにくく、熱に強い、細いパイプ(外径5mm、長さ30cm程度)を用意し、 これを僅かな隙間から通してしまおう、というのです。

このパイプはホースジョイナーに直接繋げませんので、ジョイナーの中央に5cm程度のゴムホースを繋ぎ、 その先に、この細いパイプを接続します。(緑○部分)

ホースジョイント部分は、径が合えばしっかり挿し込まれますので、ホースクリップは不要です。

「径が細くつぶれにくいパイプ」をサービスホールから出します。(緑○部分)
サービスホールから出たら、内径4φ、2mのゴムホースを接続し、ブースト計まで引き回します。

この場所から引き出すのが最良ではありませんが、ここは蓋との隙間がありそうです。


ホースの引き回し

緑○はホースで黄色○は照明用電源ケーブルです。

できるだけ内張りに隠してしまいましょう。

カーペットの切れ目や裏などに上手くホースを隠し、ブースト計に接続します。



実稼働のブースト計

実際には目線の関係から、ここに付けました。
ホースなどは10Φのコルゲートチューブに入れて、目立たない場所を通します。
できたら、コルゲートチューブはパネルと同色のビニルテープ等を巻くと良いでしょう。





稼働中のブースト計

アイドリング中なのでマイナス値を示していますが、照明があるため夜間でも綺麗です。

現在、NSEVのテストを行っていますが、その効果を測定する唯一の機材として、このブースト計を使用しています。

NSEVで最大ブースト圧は変わりませんが、ブーストの立ち上がり時期、 ブースト量確認などに使えます。

私の場合、最大ブーストが 「0.4Kg弱/平方p」程度であることが分かっています。


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