走行中にTVが見られるユニットとは?

最近の純正品TV付きナビでは、走行中にTVが見られないようになっています。
それを見られるようにしたユニットが販売されているのでご案内します。


難易度 ★☆☆☆☆
作業時間 15分
費用 18,000円前後



なぜ、走行中にTVが見えないのか?

法律や指導要件は抜きにして...
それは、走行中であることを示すサイドブレーキの解除と、車速の信号をTVチュナーが感知して、TV出力をカットしているからです。
したがって、それらの信号について、走行中でも「停止している」旨の信号をTVチュナーに入力すれば、誤魔化されたTVチュナーは映像を出すのです。
簡単に言うと、サイドブレーキから入力される信号をアースに落とし、車速信号をカットすればOKですが、 さて、TVチュナーは何処に在るのでしょうか?




ディーラから配線図をコピーしてもらって、配線図を追いかけながら調べること数時間。
在ったんですね。 こんなところに!

助手席の前、グローブボックスの下側。 しかもパネルで隠されているんです。
<赤い円の下に在るものは別のユニットです(メーカでの配線ですが、汚いですね)>



このユニットは、メーカ純正ナビの中でも、ナビとラジオアンプ一体型が対象です。
一体型とは、センターコンソールにナビとラジオアンプが一つになったユニットが設置されているもので、 地図CDをナビ画面の裏側にセットするなら、一体型です。
ナビ本体とラジオアンプが分かれている分離型なら、配線変更で対応できます。



理論は分かっているので、配線を変更しようとしてがっかりしました。
パネルの上部にあるネジを2個と下部にあるネジ1個を外し、パネルにくっついているTVチュナー部の配線を確認しようとしても、線が短かいため、 手前に出てこないのです。
(下の写真は、ユニットを一杯に引き出したところです)
これでは配線のカラー表示が見えません。



この配線は自分で変更できますが、TVチュナーに合うコネクタの入手が必須です。
しかし、何に使うかは説明せず、ディーラーにコネクタを取り寄せてほしいと言うと断られてしまいました。
考えた結果、「お金の掛からない...」に反しますが、市販されている配線キットを使用することになったのです。
配線変更なら只、コネクタで自作すれば2,000円程度、配線ユニットを買うと18,000円。

左の写真は取りつけた結果です。
赤い丸で囲ったユニットが配線キットで、その奥に見えるアルミ色のケースがTVチュナーです。
取りつけはとても簡単で、TVチュナーに入っていた線をコネクタごと抜いて配線キットに接続し、配線キットからの線をTVチュナーに接続するだけです。
パネルを外してから「あっ」という間で完了しました。

なお、この配線キットはTVを見るだけのもので、純正ナビの操作には一切影響を与えません。
したがって、走行中には使用できなくなる機能の改善はされません。
純正ナビはメーカ仕様通り正常稼動していますので、現在地の把握、VICS情報の取り込みなどは正常に行われています。




メーカ純正ナビ(私の場合)の配線図を記載します。

私が使っているメーカ純正ナビは、ナビ本体はセンターコンソールに、TVチュナーは助手席前のパネル裏にあり、VICS関係は助手席の足先にフロアカーペットで隠されていて、 各々が別れて設置されています。
下記の配線図をご覧いただければお分かりのように、パーキングブレーキはTVチュナーにのみインプットされています。

メーカ純正ナビの配線図(私の場合)



この内部でブレーキが解除された事と、同時にインプットされる車速信号によって、ナビ本体をコントロールしているようです。
したがって、TVチュナーのコネクタ配線を変更すれば良いのですが、その場所はあまりにも狭く手が出ません。
かなりのパーツを分解すればケーブルが手前に出てくるかもしれませんが...


車速度信号
TVチュナーとナビ本体に供給されています。
バック信号
ナビ本体に供給されています。
パーキングブレーキ信号
TVチュナーにのみ供給されています。


このような違いがあり、ナビ本体側で全てを処理することができないようです。


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