センターコンソールの取り外し方

オーディオコンポなどをメンテナンスするために、
センターコンソールを分解する方法をご案内致します。

私が所有していた平成2年登録のエスティマと、
現在所有している平成11年登録のアエラスがほとんど同じ手順でしたので、
多くのエスティマで同じと思います。


 
難易度 ★★★★☆
作業時間 1時間
費用




室内ヒューズボックスの蓋を取り外す

センターコンソール最上部に、ヒューズボックスの蓋があります。
一番手前(帽子のつばのような)の下側に、押さえのロックノブがあるので、
@蓋の手前・上を人差し指と中指で押さえ、親指でロックを上に押す。 Aその状態で、蓋の手前から上に持ち上げる。 後ろにある3つのクリップのかん合を外して取り外します。


蓋が外れた状態です。

この車種はメーカ純正ナビ搭載車なので不可能ですが、オーディオ装備車の場合は、 左右の赤い○のネジを外すと、オーディオユニットを覆っているセンターパネルが引き出せます。






センターコンソール最下部にある小物入れ(フロントコンソールボックス)を外す

センターコンソール最下部にある小物入れは、小物入れの一番奥で止っているだけです。
小物入れを開けて、ケースの奥の方を左右一緒に内側に押します。
かなり力が必要ですが「止め」が外れ、ケースを取ることができます。


コンソールパネルを止めているネジ(2個)を外す

コンソールパネルを止めている上部のネジ(2個)は、ヒューズフォルダーの両側に見えますので簡単に外せます。


カップフォルダーを止めているネジを外す

カップフォルダーを止めているネジは4個あり、カップフォルダーの上部に2個、下部に2個です。
上部のネジはカップフォルダーを引き出せば左右に見えます。
下部は、右側は見え易いですが、左はライターの裏側にありますので覗き込んで見てください。





<注意>

生産時期によって、ライター裏側のネジはライター部分を外さないと取れないものがあります。 この時はライター部分を先に外してください。









オーディオ関係を止めているネジを外すための準備として、シガレットライター部分、 カップフォルダーの順で外します。

シガレットライター部分は、センターコンソール分解に無関係のように思われる場所ですが、 ここを取り去らないとコンソールは絶対にバラせません。
それは、オーディオを止めている2個のネジが、カップホルダーの裏側にあり、これを外さないとドライバーが入らないのです。
そのための前段階としてシガレットライターを外し、ボックスからカップフォルダーを出しやすくします。
(ここは、センターコンソール分解の中で一番面倒な場所です)



まず、ライター部の裏に手を入れて、ライター電源のコネクタを探し、後ろに引っ張って(ロックはありません)抜きます。
(車種Gは、ライター電源とライター照明の2種類のケーブルがあります)

電源コネクターが抜けると、それを囲っていたプラスチックのシガレットライターカバーが緩みますので、それも抜いておきます。
以降の処理のために、当然、ライターはプラグから抜いておいてください。

次に金属環(シガレットライター本体)を外しますが、ラジオペンチで「ほんの少し手前に引き」ながら、左、または右に徐々に回してやると、 金属の外周にある黒いプラスチック環(シガレットライターベゼルステー)の切れ込み部分と、金属の出っ張り部分が合致する場所で、 金属環が手前に出てきます。
これが、初めて出てきたときは感激しますよ!


ラジオペンチで金属を傷つけぬよう、ペンチの先にビニールテープを2回ほど巻いておくと良いでしょう。


プラスチック環(シガレットライターベゼルステー)を取る

プラスチック環を手前に無理に引っ張ると、止め部分が壊れます!




プラスチック外周を注意してみると、左右に切れ込み部分が見つかります。
これでプラスチック環をシガライターホールベゼルに止めていますので、 小型のマイナスドライバーで「左右の止め」を内側に掘り起こしてやると、指で手前に出すことができます。










プラスチック環が外れたらライターフォルダー(シガライターホールベゼル)の裏に手を入れ、 フォルダーを後ろから強く押します。

フォルダーをカップフォルダーに止めているクランプが外れて、フォルダーが前に飛び出します。

なお、後でフォルダーを取りつける際に、クランプが弱くなってガタつく場合がありますので、 取りつける前にクランプを広げてガタ付きを無くしておきます。





ここまでに分解したライター部分です


手前から、金属環、プラスチック環、それらの右にあるのがライターフォルダー、左に戻って、コネクターカバーです。

(正式名称は面倒なので省きます)



カップフォルダーを取り出す

カップフォルダーを止めているネジは、その上下で4個ありますので、残っているネジが無いか確認のうえ外してください。

ネジが取れたらカップフォルダーが緩んでいますが、これをボックスから外すのにコツがあります。
そのコツは、カップフォルダーをボックスの中で「身をよじって」抜くことです。
そのままでは出てきませんので、フォルダーをボックスの隙間に移動させながら、よじりながら、少しづつ取り出します。



オーディオを止めているネジを外す

カップフォルダーを外すとオーディオ部分を仕切っている底板が見えます。
この底板が見えると、「センターコンソール取り外し工程」の最後となります。
(写真は納車間も無い頃のものですが、底板が錆びています。 これ、メーカの手抜きと思っています)

底板の手前、裏側の左右の端に真鍮色の6角ネジが見えます。(奥まっていますので覗き込んでください)
そのネジの真ん中がプラスに切られていますので、プラスドライバーで取り外します。



これまでに外したシガライター部とネジ




オーディオ部分が取り出せる


この車種の場合、純正ナビが付属のため、センターパネルと一緒にナビユニットが出てきます。
ナビユニットでない場合は、オーディオ部とセンターパネルとが分かれています。

なお、センターパネルの両側は空調ユニットの噴出し口とジョイントしていますが、 差し込んであるだけなので、力を入れて手前に引き出してください。



取り出したナビユニット


純正ナビが出てきました。
センターパネルとはネジ止めになっているので一体化されています。
左右に空調の口が見えます。

ナビに接続されている複数のコネクタを抜けば、センターパネルはナビごとコンソールから切り離しできます。
このとき、ナビでキズがつかぬよう、センターコンソール部分にクッションを敷いておきましょう。



これだけコネクタがあっても、同じ物はありません。 安心して切り離してください。








<補足説明>

センターコンソールを何回か分解していて感じたことがありますので、まとめておきます。

1.コンソールの最下部にある「小物入れ」をヒンジに取りつけている凸部が減ってくる。
2.シガレットライター関係にガタつきが発生する。
3.センターコンソール付近から異常音が発生する。
4.ドラーバーは磁力付きの物が使いやすい。


1は仕方がないと思います。
2はクランプやカシメ部分を広げてガタつきをなくす。
3は写真のように、オーディオセットの裏側(配線部分)に厚めの布(赤い矢印)を敷き、配線と金属面の擦れ音を防止する。
それとネジをしっかりと締める。
4は、磁力付きなら、緩んだネジがドライバーの先にくっついて出てきますし、狭いところに落としたネジも、 磁力によって取り出せます。
手元のドライバーが磁力付きでない場合は、強めの磁石にドライバーをこすり付けて磁化させます。


慣れると10〜15分で分解できます。
では頑張ってください。



一言余計な説明

内部のメンテナンスが続くような場合は、写真のようにネジを上から止めてナビなどがずれないようにし、 パネルを戻します。
必要時にパネルを外すだけで、ナビやオーディオがいじれますので大変便利ですが、 メンテナンス後は速やかに元に戻しましょう。





<おまけ>

センターコンソールを分解すると、こんなところに存在するネジを発見します。

メータパメルを外すための第一歩となるネジなんです。
ちょっと前にメータランプが切れたことがありまして、ここからメータ部を外し電球を取り換えました。

私のように純正ナビがセンターパネルにくっついている場合を除いて、 センターパネル上部のネジを外せばパネルが取れますので、このネジを簡単に見ることができます。

ちなみに、今度切れたら、全て赤いランプに取り替えようと考えています。
(現在のメータランプには、グリーンのキャップを被っています)




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