格調高い木製ボックス

運転席と助手席の間に置くコンソールボックスを造りました
無機質な車内に、木製の柔らか味を醸し出しています。


 
難易度 ★★★☆☆
作業時間 延べ日数で二週間程度
費用 1万円位



運転席と助手席の間(ウオークスルー部分)は、頻繁に使うものではありませんし、 小物入れがあると通行に邪魔になります。
そこで、中途半端になるよりは、しっかりしたコンソールボックスを用意し、ウオークスルーを無視することを検討しました。

実は...
このコンソールボックスを造ったことで、「自由空間エスティマ」のホームページを作ろうと思ったのです。


   
夜間飛行に木目調が浮かび上がる。
GBMに
「ジェットストリーム」が流れて...
 
私は木工細工が好きなので、木製で造っています。
ボックスの助手席側は「奥さん用」に使用、運転席側は当然「私用」です。
「奥さん用」は2段重ねで、下部に小物入れボックスがあり、上部は小銭置きと高速券などを置くスペースで、2ブロックに分かれています。
後方には小物入れが2つあり、ユーティリティーとしています。
ここにはジュース缶なら6本程度、カセットテープや大量のCD置き場としても活用できます。
「私用」は、上部をアルミパネルで覆った電装制御部になっていて、各種のスイッチ類、バッテリーチェック用の電圧計、 CDチェンジャパネル、広帯域受信機を設置しています。

夜間利用を考慮して、ボックス上部を照らす小さなランプを用意。
また、2ndシートの足元照明用のランプも付け、それぞれボックスにあるスイッチでオン・オフが可能です。
暗い室内に、小ランプの灯りで浮かび上がる木目調は、飛行機のファーストクラスを彷彿すると好評です。



   コンソールボックス、各部の説明

@小銭置き場 小銭が滑らないよう、滑り止めシートを貼っています
A小物置き場 高速券など、ちょっとした物を置くスペース
@Aの下部 小物入れになっています(@Aは蓋で、真中につまみがあります)
B小ランプ 夜間照明用の小ランプ(フレキシブルパイプ型)
Cユーティリティー 何でも置き場(床面にクッションを敷いています)
D電圧計 バッテリーチェック用に、Max15ボルトの電圧計を設置
Eスイッチ類 ランプ関係、ブースタなどのスイッチをまとめて配置
FCDチェンジャ用 CDチェンジャのディスプレイ部を斜めに設置するためのパネル
G携帯電話 前面にハンズフリー携帯電話を置くフォルダーを設置
H広帯域受信機 航空無線、道路公団無線の傍受用受信機
Iフットランプ 下部に、2ndシートの足元を照らす小ランプを2個設置しています
J外部コネクタ 電源入力端子、アンテナ入力端子
全体として
エンジンルームのメンテナンスを考慮し、即時に取り外しすること
が可能です


   ユーティリティー部分のクローズアップです
<左図>
ここが前方と同じ高さでない理由は、ボックスの横幅が座席の間隔にぴったりしており、
また、その長さも座席分あります。
そうすると、ユーティリティー部分がリクライニング・レバーに干渉するため、その分を低く
して逃げているのです。
その結果、ここに入れた小物が取り出し易い、というメリットもありました。

<右図>
2ndシート用フットランプです。
走行中でも目に邪魔にならない工夫をしていますが、「足元が明るいと安心できる」と、
お年寄に好評です。
   コンソールボックスを後方から見た図<左>と、スイッチおよび電圧計<右>

電圧が12V〜15Vの範囲で変化するのがわかります。
電圧が下がったときは、電装品のスイッチを切り負荷を軽減しましょう。


この電圧計は、秋葉原価格で2,000円前後で購入できます。
ただ、内部に照明ランプが無いため夜間は見えませんので、別途、豆球を入れて照明用にします。
なお、表示電圧は高い精度の必要がないので、アクセサリー回路を計測しています。



<材料>
1.パイン材の合板1枚(長さ:1800o、幅:250o、厚さ:18o)白木で軽く、工作し易い
2.木ネジ(長さ:36〜40o)数十本
3.油性カラーニス(色:ウォルナット)、塗装用刷毛
4.木工用パテ(ウッドパテ)
5.紙やすり(整形用:100番、200番、300番、仕上げ用:1200番)
<補足説明>
木材工作は板のカットが命ですので、工具をお持ちで無い方は、DIYショップなどで直角に、 ミリ単位でカットしてもらいます。
直角にぴたっと組みあがると、とても気持がいいものです。

<以下はOptionです>
6.アルミパネル(厚さ:1.5〜2.0o)
7.タッチアップスプレー(アルミ塗装の下塗り用)これを塗らないと塗料が剥げる!
8.アクリルカラースプレー(私は黒色を使用しました)
9.メータ、スイッチ類、コネクタ類、ランプ類、配線材料、など


当初は、完成したコンソールボックスに、室内と同色のビニールレザーを貼ろうと
計画していました。
ところが、家族が完成したボックスを見て、「木製のままがいい」と言うのです。
白木のままでは落ち着きませんので、何度かニスを塗り、その都度、最も細かい
紙ヤスリで磨くうちに手触りが良くなり、自然とに落ち着いてきました。



外からは全く見えないドレスアップですが、
「無機質な車内に木製の箱があると気持が落ち着く」と好評で、私の自慢の一品になりました。


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