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以前、「たわ」さん企画による、富士スピードウェイのモビリタで
行われたエスハイ特別版の安全講習に参加させて頂きました。
メニューの中に、目玉の「時速100kmでフルブレーキ」とは全く逆、
静止状態での次の項目がありました。
◎運転姿勢の確認
35度バンクにクルマを停め、傾いた状態で一人ひとりの運転姿勢を
確認し修正するなど、正しい運転姿勢を習得する。
この時、バンクでクルマが斜めになった状態で停車し、ドアを開け
閉めするのですが、普段、水平状態でドアを開け閉めする時は何の
支障も無いのに、傾いた状態でドアの重量を支えることが、意外と
大変であることを実感しました。これは、事故や災害などでクルマ
が傾いてしまった時の車外への脱出が、ドアが何かで挟まれていな
いとしても、簡単ではないことを物語っていました。
そしてZEVEXのPHEV「SJ2001」ですが、これが実に左右の
ドアがありません。一応シンプルな屋根はありますが、後部は吹き
抜けになっていて、こちらにもドアはありません。
その理由は軽量化だそうで、目的遂行に不要と判断した贅肉部分は
削ぎ落としてありました。まるで、試合前の矢吹ジョーのようです。
1970年代の「バモスホンダ」もドアが無く、シートの横にはガード
パイプがあるだけでしたが、それに近い雰囲気です。「SJ2001」は
ガードパイプではなく、更に軽量のシートベルトそのものを、転落
防止用としてドア部分に装備していました。シートベルト1本の幅
以外は何のガードもありませんから、乗員の手足はクルマの側面へ
自由に出すことができ、転倒した時の脱出には悩まなくてすみそう
です。また、ドアはありませんが、乗員保護用のロールバーと4点
式シートベルトで安全対策されています。
現在、公道で日本列島縦断していますが、車検には何の問題も無く
パスしたそうです。
近頃燃費が改善されないとお悩みの方は、奥の手としてドア・レス
を検討されてみては如何でしょうか。
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