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PHEVのバッテリーはオプティマで、次のように構成されていました。
・駆動用 16個
・電装用 1個(駆動用の予備の位置づけでもある由)
・ウインチ用 2個(同上)
計 19個
(尚、伴走するワンボックスのサポートカーには予備のオプティマが
更に何個も鎮座していました)
駆動用は4個で1バンクを構成し、全体を4バンクで管理していました。
直列で使用しますから、その中に1個でも元気の無いバッテリーがあると
それが全体の足を引っ張ってしまうので、個々のバッテリーの健康状態を
常にモニターしながらの走行になります。
企業や研究所等であればロガーで自動記録するところでしょうが、予算の
枠が限られたZEVEXでは、助手席のメンバーが人間ロガーに大変身し
メーターをコネクターで切り替えて、「にらめっこ」してはノートに記録
するという涙ぐましい努力をされていました。これがかなりの激務なので
車酔いしてしまう人がいるとか。
何故、ウインチ用に2個もバッテリーを搭載しているのか質問したところ
ZEVEXの最終目的とする南極の大自然の中でスタックした時の脱出用
としては12Vのウインチは役不足であり、24Vが必然なのだそうです。
素人考えで、ウインチを外せば重量軽減にかなり貢献すると思うのですが
道無き道を進む装備を堅持するのがZEVEXの「こだわり」だそうです。
そもそも、第一に極限の環境を走破する技術を会得した母体があり、次に
ゼロエミッションの手段としてのソーラー発電や風力発電、バッテリー等
の勉強をして現在のZEVEXに至っているとのことでした。
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